イメージ 1

昨日、大阪府門真市立の中学校で今月13日に行われた卒業式において、約170人の卒業生のうち男子生徒1人を除く全員が国歌斉唱時に起立せず、その多くが斉唱もしなかったことが分かったというニュースが流れた。

式に出席していた3学年の担任、副担任計11人のうち9人も起立せずに斉唱もしなかったということで、学校側は事前に教員が卒業生に不起立を促した可能性があるとみて担任らから事情を聴いており、事態を重くみた府教育委員会も調査している。

府教育委員会によると、学校の調査に対し一部の教員は
「生徒に国歌の意義について説明し、『式で歌うかどうかは自分で判断しなさい』と指導した」
と話しているという。

教職員の中には国歌や国旗に対して抵抗を示す人も多く、歴史的なものを考慮すればその気持ちは充分理解できるものの、卒業式という記念すべき式典において卒業を祝われているはずの卒業生に混乱を与えたことは教育委員会の指導がとか教員の考え方とかいった議論に踏み込む手前で大きな怒りを感じてしまう。

国歌や国旗の問題は以前からくすぶり続けている話で今更どうなることでもなかろうが、全然関係のない卒業生に与えた不安を考えれば、最悪の選択しだと思われてならない。

学校には校長という責任者がいるわけで、空気を読めばこうなる事態は予想されたであろうから、教員の抵抗が強そうであるのなら国家を流さないとか、個別に徹底的に国歌を流すことに抵抗を示す教員を説得するとか方法があると思う。

学校における教員と生徒の立場を考えれば、円滑に卒業式を進行するための配慮に全く欠けた状態で卒業式当日を迎えてしまったのだろう。

折角の卒業式でたった一人立ち上がって国歌を斉唱した生徒にとって晴れの門出を祝う気持ちの良い卒業式ではなかったことは間違いない。

中学生にもなれば考え方もしっかりしてくるので、この後いかに校長が立派な言葉を話したとしても、
「お前がもうちょっと頑張れや!」
と感じるのではなかろうか。

※写真は記事の内容に関係ありません。


 ・・・おの・・・