大阪にあいりん地区(愛燐)地区と呼ばれる路上生活者や労働者たちの街がある。

大阪市西成区萩之茶屋付近があいりん地区と呼ばれるらしく、駅で言えばJR新今宮駅と地下鉄動物園前駅より南の地域で、南霞町駅、今池駅、新今宮駅、萩ノ茶屋駅で囲まれる地域の事を指すという。
釜ヶ崎と呼ばれることも多く、実際に100年以上前のこの辺は釜ヶ崎という地名であった。

あいりん地区の周りには、通天閣や新世界、でんでんタウン(電気屋街)、フェスティバルゲートといった施設が立ち並び賑やかな町であるのと対照的に、あいりん地区では路上生活者が昼間から寝ていたり、日雇労働者向けの簡易宿泊所(ドヤ)が密集するなど、周囲の景色とは全く町並みとなる。

西成労働福祉センターや西成警察署といった公の施設がこの地域の中心に位置しているものの、ネットによれば、すぐそばに大阪最大の遊郭である飛田新地が位置し、周辺は暴力団事務所が多数あり、覚醒剤や拳銃などの違法物が日常的に取引されている他、ノミ行為を行う店舗が白昼に営業しており、多くの犯罪が行なわれている場所であるという説明もある。

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町並みに多少周囲との違和感があり、昼間っから道路で酒を飲んだり寝たりする人も多い場所だが、いきなりナイフで脅されて金を盗られるといったアメリカ映画に出てくるような危険さは全くなく、昼間なら安全に萩ブラを楽しむことが出来るであろう。

普段用事もないので、ここに来るのも5回目くらいなのだろうか久々に来たこの空間は以前見たときより格段に綺麗になってるように思えた。
昨日は数時間この場所にとどまりこの場所の雰囲気を肌で感じようとあちこち見て回ったが、その間何回もV字のたすきをした団体を目にすることになる。

彼らは、ひたすらこの地域のゴミを片付け続けており、周囲よりゴミは全然少ない区域となってるようにさえ感じてしまった。


絶対に新品ではない靴や、ルイビトンでも1000円という破格の価格の鞄、自販機のジュースが50円という値段で、周囲の物価からすればかなり安いような気がする。
御存知の方も多いかもしれないが、この辺にあるドヤと呼ばれる宿泊施設は、600円くらいから宿泊が出来、最近は外人なんかの旅行者にも利用されるケースも多いという。

以前来た時には気づかなかったが、この地域の一角にベニヤ板とビニールで作られたような10数件が立ち並ぶ飲み屋街があった。
道路に造られた、どこもちょっとしたカウンターがある数人程度が入れる店で、中にはエアコンを装備した店もあり、快適そうだったので入ってみたい気持ちもあったが、今回は遠慮して自販機で買った200ミリリットル150円の丸という日本酒を買って飲むことにした。
130円の日本酒も売っていたが、ここはリーマンのプライドにかけて高級なほうを買ってみた(笑)

ここ以外では余り見ることのない町並みで、懐かしさを感じるわけなどないはずなのに、ここで日本酒を飲んでると他では例えられないような安らぎを覚えるのは何故だろう。


 ・・・おの・・・