この先輩は大阪の事務所ではなくよその事務所に所属しており、普段それ程話す機会も無いのだが、別の社員と話しているのを聞いてると話し振りが面白く結局全部聞いてしまった。
この先輩、結構金を無駄に使ったみたいなエピソードを持ってるようで、
「そんなんいうたらこんなのもあるで。」
みたいに話は始まった。
「そんなんいうたらこんなのもあるで。」
みたいに話は始まった。
何年か前その先輩は突然犬を飼いたくなって、犬嫌いの奥さんを説得して家族みんなでペットショップに犬を買いに行ったという。
犬の種類は、色々研究して
キャバリア
という種類に決めていたそうだ。

店に入るとキャバリアは3匹いて、子供にどれにするか聞いたところ、凄く元気な犬が2匹でおとなしい犬が1匹だったので、子供は
「一番おとなしい犬がいい。」
とおとなしそうな犬を買うことになった。
犬の種類は、色々研究して
キャバリア
という種類に決めていたそうだ。

店に入るとキャバリアは3匹いて、子供にどれにするか聞いたところ、凄く元気な犬が2匹でおとなしい犬が1匹だったので、子供は
「一番おとなしい犬がいい。」
とおとなしそうな犬を買うことになった。
代金は17万円で、早速家につれて帰って可愛がってたら、翌日から嘔吐が始まって、翌々日には症状がひどくなったのでペット専用の救急病院に連れて行った。
病気は何とかというウイルスに感染している可能性が高いが、治療しても治る見込みは20パーセント以下という説明であった。
病気は何とかというウイルスに感染している可能性が高いが、治療しても治る見込みは20パーセント以下という説明であった。
「買ったばかりのようなので、治療せずそのままにしておきますか?」
と聞かれたが、苦しがる子犬を目の前にして治療しないなんて選択肢は無いように思え、
「可能性があるのなら治療してください。」
と言ったそうだ。
と言ったそうだ。
即入院となり、1週間ほど入院したが症状は悪くなり
「最後の手段です。金はかかりますが輸血しますか?」
と聞かれて、ここまで治療したのだからあとへは引けないと
「お願いします。」
いうと、秋田犬か何か大型の犬から血を抜いて輸血治療もしたものの結局その犬はこの世を去ってしまった。
病院から葬儀はどうされますか、お金はかかりますが本格的な豪華な葬儀も用意できるし、安価な公共の施設で簡単な埋葬もありますと聞かれて、安いほうでと頼んだという。
家に2泊して、病院で1週間暮らして死んでしまった犬に払った金額が
購入費用17万円
救急病院費用1万円
入院費用7万円
輸血費用2万円
埋葬費用1万円
などで、たった10日ほどで30万円ほどかかった計算になる。
購入費用17万円
救急病院費用1万円
入院費用7万円
輸血費用2万円
埋葬費用1万円
などで、たった10日ほどで30万円ほどかかった計算になる。
奥さんに申し訳ないって気持ちがあったのかどうか知らないが、この後奥さんだけの意見で選んだシーズーを買って、今はすっかり家族の一員となってるそうである。
「おとなしくて上品そうに見えた犬は実は弱とっただけやった。
買うてからどんどん金がかかって踏んだり蹴ったりでしたわ。」
で先輩の話は終わった。
買うてからどんどん金がかかって踏んだり蹴ったりでしたわ。」
で先輩の話は終わった。
・・・おの・・・