72歳にしていまだ給料を稼ぎ続ける父が東北出張の帰りに大阪に来たことは以前少し書いた。
  新大阪駅と飛行機

スケジュールがタイトで毎日3時間ほどしか眠れないと、結構お疲れモードで1年ぶりくらいに我が家を訪れた父は、2泊ではあったが久々の孫たちに囲まれゆっくりと静養し帰っていった。

電車で帰ろうか、バスで帰ろうか、飛行機で帰ろうかと散々悩んだが結局飛行機で帰ることとなった。
大阪空港(伊丹)まで女房と末っ子と3人で送っていくと、昼飯をご馳走してくれるというので空港内のレストランに入った。

そんなに腹も減ってなかったが親と一緒にいると精神的に赤ちゃん帰りしてしまうのか、急に子供の頃好きだった海老フライが食べたくなって、注文してみたが久々のたっぷりした海老フライに満足させられてしまった。
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食事を終えると出発までまだ時間があったので、初めて空港の展望台に上がる事にした。
旅行や出張にちょくちょく利用する大阪空港であったが、新大阪駅同様それほどその周囲の景色を楽しむ機会はこれまでなかった。

気乗りのしない末っ子だったが、展望台で飛行機の離着陸を見るや否や飛行機の魅力に取りつかれたようで、食い入るように飛行機を見始め、
「もう行こう。」
と言っても、動こうとしなくなってしまった。

関西空港が出来たお陰で国内線専用の空港となってしまい、お隣に立つ国際線ターミナルビルは少々黄昏感じる趣になってきたが、中学で行った韓国や、はまってしまって結婚当時立て続けに行った海外旅行は伊丹発だったのでちょっと寂しい感じもする。


実は数日前に父から仕事ももう辞めて海外で暮らしたいという話を聞いていた。
今回じっくり話を聞いてみると、東南アジアでのんびりと悠々自適な長期滞在を計画しているとの事であった。
ビザや治安や物価などを比較して、最も理想的なのが
 マレーシア
なので、そこを中心に具体的に検討しているようである。

以前から韓国や台湾・シンガポールなど良く行っていた父であるが、長期滞在されるとなるとさすがにいい年なのでこちらも少々不安を感じる。

来年の4月か再来年には行きたいと思っているらしいが、仕事を辞めるタイミングの問題で具体的な日程は流動的なようである。
昔話とか親孝行とかしみったれた話が嫌いで、常に全力で進み続けているバイタリティーというか探究心の多い人で、仕事もプライベートも大きな情熱を持ってやり続けるのは頭が下がる思いである。

どうすれば、あんな年で底なしの情熱を持って生きていられるか不思議である。


 ・・・おの・・・