先日コリアンタウン(大阪市生野区)に行こうと自転車をこいでたら、雨に降られ鶴橋駅でビバークした事は既に記事にした。

雨宿りがてら
 鶴橋商店街
を本格的にうろうろして、いろんな写真を撮ってみた。

大阪に住んでる人は鶴橋とくれば焼肉と韓国の人の町だとピンと来ると思うが、私も焼肉屋には何回も行ったが、商店街を本格的にうろうろしたのは今回が初めてである。
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まずこの商店街を歩いて感じるのは、場所にもよるが全体的に通路がかなり狭いのである。
少々大げさなような気もするが、狭いところではマンションの家の中の通路くらいしかなく1メートルもないような場所もしばしばあって、商店街としてはかなりタイトなイメージである。

また普通の商店街が、真っ直ぐ行けば空の見えるスペースに出て終わるのに比べ、迷路のように商店街の中に商店街みたいなのがあって、どっちに向いて歩いてるのか判らなくなって、そのうちに外界の光を感じるところに出るといった複雑さを持っている。

店も特に衣料品関係は店先に高く積まれた展示方法は韓国の市場なんかの雰囲気に近いものを感じる。

話は微妙に脱線するが、私は中3のとき韓国で暮らしていた。
父の仕事の関係で、1年少々韓国の日本人学校に通う事になった。

生まれて初めて見る外国に、感受性の強かった当時様々な影響を受けたと思う。
棚なんかに置かれるか、店の奥に商品が高く積まれる事の多い日本の商店に対して、韓国の商店は店先に壁のように高く商品が展示され独特のものを感じた。

生まれて初めて食べたキムチも、最初は辛くて苦手だったが何時しかキムチのない食事は味気なく感じるほどであった。
最後の方は、キムチだけでも食事は取れるが、キムチがない食事は漬物のない日本食なんて比にはならないくらい物足りなく、飲み物のない食事にも匹敵するような気持ちとなる。

日本とは気候も違って、湿度は低いものの気温が高い夏と、未体験の足先と耳の感覚がなくなる厳寒の冬があった。
日本ではストーブが一般的な暖房器具も、向こうではオンドル(床暖房)が一般的で、冷え切った体には最高に気持ちが良かった。
足先まで冷え切ってしまうと、足に感覚がなくなりオンドルに上がると足が痒くなって気持ち良かったのを覚えている。

漢河(ハンガン)というソウル市で有名な大きな川があるが、冬場は凍ったので先輩が歩いていて氷を踏み抜いたり、警備の兵士に中学生でありながら重要な橋に近づいたという理由で小銃を突きつけられた思い出もある。

長くなるので、この話はまた今度にするが、鶴橋に懐かしい韓国の匂いを感じてしまった。


 ・・・おの・・・