北海道から大阪に遊びに来た、とあるブロガーさんが、絶賛したたこ焼屋を探していると、条件に合う1軒のたこ焼屋に行き当たったのは既に書いた。
 たこ焼探検隊

そのブロガーさんの記事やコメントから、条件には合致しており、この店かもしれないと思う反面、比較的歴史的な店構えだったので若い女の子の旅行者が入るような店なのかという疑問も沸いてきた。

1日目の捜索はシャッターが降りており、2日目となったこの日の捜索ではシャッターは開いていたものの店が開店するには時間がかかりそうだったので、2日目の捜索も女の人に会った次点で一旦中止して引き上げる事にした。
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2日間に亘る捜索で、店の位置関係や女の人が働いてるといった条件に合う店はこの店しかないので、とりあえずネタ元のブロガーさんに書き込みを通じてこの店かどうか確認したところ
 多分
という形容詞はあるものの、微妙なニュアンスの回答があった。

条件を満たす店はこの店以外に無く、この店でなければ根本的に何かの条件が違う事になる。
すぐに見つかると踏んで捜索を始めたものの2日もかけてその店を突き止められなかった私は、この店を捜索するためだけに休みを取って(うそ!2日酔いがひどかったので休ませていただいた)、19日の木曜日、店へ電話して開いているのを確認した上でその店に行ってみることにした。

ついに捜索も3日目に入り、その店に自転車で近づくと初めて営業中のそのお店の姿を見ることが出来た。
前回見た優しそうなおばちゃんがたこ焼を焼いており、記事に書かれた条件の内、最もあいまいな条件である
 可愛いおばちゃんが一人でやっている
という雰囲気が忠実に再現されている店で、この店であってくれという期待はたこ焼を焼くおばちゃんの姿を見ていると確信へと変わっていった。
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たかが1軒のたこ焼屋を探すのにこれほどまでに時間をかけたこともなかったけど、ほとんど意地の中の捜索であった。
そもそもそんなに広くない捜索範囲なので、この界隈の全てのたこ焼屋はこれまでの捜索で見てきたような気がする。

メインストリートに店を構え、多くの客に賑わうお店もあったがもはやそんな店に興味などない。
普段多くの行列の出来る有名な串カツ屋さんも平日の昼食の時間から大きく外れたこの時間帯なら、行列もなくすぐに食べられるが、私がこの時食べたいのはネタ元のブロガーさんが
 フワッ トロッ のたこ焼き
と表現したたこ焼なのだ。
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私は少々大きく膨らみすぎた期待を抑えながら、その店の前に立ってそのおばちゃんの笑顔に
「いらっしゃい。」
と迎えられ、店内を見回した瞬間、条件の中に出てくるはずの決定的なものがないという驚愕の事実を知ることとなってしまった。

 ない
 ない

絶対あるはずのネタ元のブロガーさんの記事に掲載されていた写真の、
 少々くたびれた感のあるテーブル(写真一番上)
が店内の何処にもなく、そればかりか店内に飲食スペースが存在せず、確信に変わっていた私の自信が瞬間に音を立てて(どんな音やねん)崩れ去っていく事になった。

その優しそうなおばちゃんの

「いくつ しょう?」

という問いかけに対して、予想もしなかった出来事に絶句したままフリーズしてしまった。


    =つづく=


 ・・・おの・・・