海老フライ食べ放題のバイト

高校時代にしたバイトの中で、
　暑すぎるバイト
　寒いバイト
なんかの話をしたが、今回は惣菜食べ放題の豪快なバイトの話にする。

このバイトは結構快適だったので２シーズンくらいやらせてもらった。
高知では有名な仕出屋って言うか総菜屋みたいなところで、ここも正月前から正月にかけて商品が相当売れるので、その間の補充用人員のバイトであった。

内容は食品の基礎加工みたいな事から売り子みたいな事だったと思う。
加工のほうはいかの皮をひたすら剥くっていうのをやった気もするが、それ以外は覚えていない。
このバイトで最も印象的だったのは、
「店の商品は何でも食べていいよ！」
って言われた事だった。

当時高校生で食べ盛りの私は、私が誘って一緒に始めた同級生なんかと客がいなくなるのを見計らって、でっかい海老フライやら鰻やらたらふく食べさせてもらった。
最初こそ遠慮していたが、だんだん調子に乗ってしこたま食べるようになってしまった。
いろんなものを食べた気がするが、今となっては大好物だった海老と鰻の事しか覚えていない。

子供がお菓子の家で生活できるような喜びがこの店にはある。
しかし、明けても暮れてもしこたま、惣菜を食べまくっているのを見かねた店主が、食事は支給するけど商品は食べたら駄目という指示をとうとう出してきた。

日給は同じだがこれは我々には大きなダメージだった。
支給された弁当は上等だったけど、店の惣菜食べ放題とは魅力の格が違った感じがした。

いろんなハプニングもあったが、豪快に惣菜を食べまくった記憶しか今となっては残っていない。
こんな夢のようなバイトもあったもんだ。

　・・・おの・・・