高校時代のバイトの話
 工場の流れ作業
は昨日記事にしたが、今回は同じく高校時代にやった魚関係のお店のバイトである。

正月前から正月にかけて売り上げが大きく伸びるこの業種の繁忙時のお手伝いだ。
やることは雑用と売り子である。
このバイトの特徴は朝がやたら早いことと、この時だけだったのかもしれないが猛烈に寒い事であった。

朝は確か5時ころの出勤だったような気がするが、高校生の朝の5時は地獄のようだった。
私はバイクで通勤したが寒さが体に染みたのを覚えており、車で出勤する人が本当に羨ましい気がした。
イメージ 1

私のお店の人は優しい人が多く、非常に快適な職場であったが、お店の人が私を重宝がってくれるお店の人より優れた能力が私にあった。

お世辞で褒められていただけかもしれないが、その能力とは
 暗算
である。

私は小学校のころからそろばんが得意で・・・・・、なんてそれは嘘で高校時代ずっぽりはまったマージャンの得点の計算なんかを、毎日毎日やってたせいで、一時的に暗算が得意な状態になっていたようであった。

「これとこれとこれをください。」
と客から言われ、それを包んでる間に料金は計算でき、商品を渡す時に
「○○円になります。」
と客に言うのにお店の人は喜んでくれた。

その話は置いといて、このバイトで私は大きなミスも犯した。
お店の人から
「おい市場へ行ってうちが落としたマグロ持って来い。」
と言われて、手鉤?を渡された。
誰でも見たことはあると思うけど、市場で魚に突き刺して魚を運ぶ道具である。
イメージ 2

やったことは無かったが、見よう見まねでマグロを取りに行ってみた。
自分の勤める店の紙が貼ったマグロがあったので、勢い良くマグロに突き刺して店に持って帰ったところ、店の女の人の顔色が変わって手を叩かれてしまった。

私がきょとんとしていると、男の人が割って入ってくれて、
「やり方を教えなかった俺たちが悪いんだよ。」
と怒ってる女の人をなだめていた。

男の従業員は、
「手鉤はマグロの口に引っ掛けて運ぶんだ。」
と教えてくれた。
私が自分が運んできたマグロを見ると、背中の美味しそうなところに手鉤が刺さって、引っ張ったせいか少し裂けたようになっていた。

知らなかったにせよ、もの凄く申し訳なく感じてしまった。
そんなハプニングがあったものの、朝早く寒い中でのこれまた過酷な労働条件ではあったが、いい人に囲まれて楽しかったのを覚えている。

日給は
 3500円
とこれまた、ちと安いバイトでもあった。

 ・・・おの・・・