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帰宅した私に母が
「おやつのショートケーキテーブルの上に出してるから。」
と声をかけた。

私は着替えを終え、キッチンに向かいテーブルを見ると、皿の上にカステラが置かれ近くにフォークも置かれていた。
「なんだよ、ショートケーキだと思ったらただのカステラじゃないか。」
と思いながらフォークを手にすると、床に何故か満足そうな当事飼っていた猫の姿があった。

見ると髭に白いものがついていたが、気にせずカステラを食べようとしたところ、瞬間的にいろんな情報が頭の中でリンクした。

ショートケーキ・カステラ・猫の髭の白い物

まさかと思って、猫を抱いて口の周りの匂いを嗅いでみたら紛れもなく甘い香りがしている。
髭についた白いものは、どう見ても生クリームにしか見えなかった。

母に置いてあったのがショートケーキだと確認してから食べるのを止めた。
「こら! 猫、クリームだけ食べやがって!!」
あわや猫の食べ残しを食べるところであった。

30年近く前のどうということのない出来事だが、今でも鮮明に覚えてるという事は、当時の私にとって結構ショックな出来事だったようだ。

 ・・・おの・・・