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お盆休みって言うか、夏休みを終えて再び出勤する職員が多く、帰省した人が多いのでそれぞれのお国のお土産が事務所に並ぶ事の多い季節を迎えているが、王様みたいなお土産があった。

給湯室へ向かう途中、見慣れないお菓子の袋があったので、何処のお土産か聞いてみると、
「○○さんがハワイへ行ったお土産です。」
と言う事だった。

羽合温泉なんだけどみたいな落ちかと思ったが、思いっきり本気でハワイに行ったようであった。
ごくごくメジャーなマカデミアンナッツであったけど、美味しくて懐かしい味がした。

女房と結婚したばかりの頃、旅行とかあまり形に残らない物にお金を使うのが得意でなかった私は、新婚旅行は車で行く広島叔父さんと従兄弟のお宅訪問と決めていた。
私も両親もも高知出身だが、叔父が広島で仕事を始めたので親しかった従兄弟の一部が当事広島で生活をしていた。

女房も気を遣ったのか、広島を離れるときはかなり疲れているようであった。

新婚生活も落ち着いてきたある日、女房のあるしぐさと言うか口癖に気付いた。
テレビで外国のシーンとか写ると、
「ここ行きたかったんよ、○○がすっごく綺麗らしい。」
「ここ友達の○○が行ったけど凄く良かったらしい。」
とかしょっちゅう言っていた。

どうやら新婚旅行くらい外国に行きたかったようであった。
私が27か28の頃の話なので、丁度この頃から外国旅行の値段が大幅に下がり始めた頃ではなかったかと思う。
考えると20歳くらいの時は、アメリカに新婚旅行行く人間なんて同僚では極稀で、少々気合の入った人でもせいぜいグアム、かなり張り切ってハワイといった感じで、基本的に私の周囲に外国に行く人は少なかった。

海外は高いイメージがあったので諦め加減ではあるけど
 ABロード
とかで、物色し始めると感覚的には私の考えていた値段の半分くらいで行けるようであった。
早速申し込んで、ハワイに行くことになったがさすが外国、見るものが目新しくてホテルも綺麗な海が一望できるところに恵まれ、大満足の旅行となった。

旅行から帰ってくるなり
「また海外に行こう。」
と言う事で意見が合い、今度はハッタリでヨーロッパを探すと、これまたかなり安い値段で行けることが判った。

確かハワイ旅行から1年後くらいに申し込んで、ヨーロッパも行ったがロンドンもローマもパリもバチカン市国まで行けて、歴史を感じる町並みを楽しむ事が出来、またまた大満足の旅行となった。

更に調子に乗って、数ヵ月後、今度はカナダに行こうと旅行を申し込んだものの、女房が長男を宿ってしまったのでカナダは夢に終わってしまった。

今なら海外旅行も更に安く行けるけど、行きたい時期と海外旅行の価格破壊が始まった時期とが一致して本当に良かったと感じた。

その後、中国も旅行してみたが驚愕の価格で、国内旅行1泊か2泊の値段で長期滞在したような気がした。
中国のレストランで食べた中華料理は美味しかったが、庶民的な小さな食堂で食べた中華料理は摩訶不思議な味がした。

僅か10粒ほどのマカデミアンナッツを食べてる間にいろんな思い出にふけってしまった。

 ・・・おの・・・