
ある日出勤するとと同僚の1人の顔に豪快にガーゼが張り付いていたので理由を聞くと、自転車で走ってて転んだと言う。
更に細かく理由を聞くと体を鍛えようと自転車を買って走り回っていたらしいが、この日の朝、自転車で走っていたら突然前のホーク(前輪を押さえる2本の棒)の付け根付近が折れてしまって、転倒して怪我を負ったという事であった。
スピードはそこそこ出していたらしいが、普通のアスファルトの道路を走っていると、ホークが突然折れて急ブレーキがかかったような状態となり体が投げ出されて、顔面付近を道路に強打して、大きな擦り傷を沢山負ってしまったらしい。
こういう自転車なのでヘルメットもかぶっていたらしく、大怪我にはならなかったが顔面は相当な怪我をしていた。
メカに少し詳しい人なら、自転車の前輪は構造上フレームの先端部分1点に荷重が集中するので、自転車の最も強度を高めないといけない部分でもある。
それぞれのメーカーはその辺のところを十分注意して作っているのだとは思うが、実際に今回のような事故が起こってしまった。
安全な乗り物である自転車だが、価格競争の成れの果てであろうか、他の同様の自転車と見比べると、事故を起こした自転車が折れた部分が薄い鉄板で出来ているのに対して、他の自転車はこの自転車より金属部分の厚みがかなりあって構造の違いを感じてしまった。
今回の事故は金属疲労で亀裂が徐々に入って、ある日ホークを支えられなくなり、一気に折れたものだと考えられるが、走っていると突然道路に投げ出された訳で、危険な上に防ぎようもない珍しい事故となった。
・・・おの・・・