ナビを頼りに行くとあっさり目的の事務所についたが、母は何回も通ったはずの事務所なのに全然思い出せないと、凄く悔しそうだった。
か○○○さんと母は再開を果たし、話を始めたが、この事務所は2年前に移転したので母は来たことが無く、思い出せないのは無理はないと2人で大笑いしていた。
か○○○さんと母は再開を果たし、話を始めたが、この事務所は2年前に移転したので母は来たことが無く、思い出せないのは無理はないと2人で大笑いしていた。
どうにか1人でも懐かしい人と再会することが出来て、それなりに収穫のあった和歌山であったが、そろそろ高知向け走り出そうとした時、母が
「フェリーで行くんやろ?」
と聞いてきた。
「フェリーで行くんやろ?」
と聞いてきた。
確かに和歌山から四国に渡るのならフェリーが便利なのだが、こちらはなんせ車椅子なのでおそらくそれ程大きくない和歌山徳島間のフェリーには、エレベーターや障害者用のトイレもあるかどうか不安だったことから、出来れば高速で淡路から渡る事にしたかった。

「車椅子は駄目やと書いてあった」
と嘘をついてみたけど、さすがに親子なので嘘をついた雰囲気を察知されて、
「絶対そんなことはない。
乗れるからフェリーで行こう。
和歌山から高知行くのに、何で大阪や兵庫を通って行くんや!
絶対フェリー!」
と言いはじめたが、取り敢えずフェリーは障害者割引が使えんけど高速なら使えるんで、高速で走ると言い放って、高速に乗った。

「車椅子は駄目やと書いてあった」
と嘘をついてみたけど、さすがに親子なので嘘をついた雰囲気を察知されて、
「絶対そんなことはない。
乗れるからフェリーで行こう。
和歌山から高知行くのに、何で大阪や兵庫を通って行くんや!
絶対フェリー!」
と言いはじめたが、取り敢えずフェリーは障害者割引が使えんけど高速なら使えるんで、高速で走ると言い放って、高速に乗った。
本人にしてみれば不満だったらしく、高速に乗ってから
「あと300メートルで大阪方面です。」
「兵庫県に入りました。」
とか流れてくるナビの案内に
「あと300メートルで大阪方面です。」
「兵庫県に入りました。」
とか流れてくるナビの案内に
「大阪違うって、フェリーに乗る言うてるのになぁ。」
「兵庫県! 和歌山から徳島行くのに兵庫県はないやろう。」
とか1人で突っ込みをかまし続けていた。

そのうちに機嫌が直ってきたのか、今回の旅の為に5つも買ってきた使い捨てカメラであちこち写真を撮りだした。
カリカリカリ パシャ! カリカリカリ パシャ! カリカリカリ パシャ!
独特の音が車内に響いている。
高知へ行く高速はトンネルがやたら多い。
「兵庫県! 和歌山から徳島行くのに兵庫県はないやろう。」
とか1人で突っ込みをかまし続けていた。

そのうちに機嫌が直ってきたのか、今回の旅の為に5つも買ってきた使い捨てカメラであちこち写真を撮りだした。
カリカリカリ パシャ! カリカリカリ パシャ! カリカリカリ パシャ!
独特の音が車内に響いている。
高知へ行く高速はトンネルがやたら多い。
母は
「トンネルも綺麗やなぁ。」
とトンネルの中でも外の景色や私の顔などを撮りまくっている。
「トンネルも綺麗やなぁ。」
とトンネルの中でも外の景色や私の顔などを撮りまくっている。
「あのな、トンネルみたいな暗いところでストロボ光らして撮っても、車の中が撮れるだけで外の景色なんか写らんで。」
というと
というと
「ええやんか、車の中が撮れても。」
と話がかみ合ってるのかどうか判らなくなってきた。
と話がかみ合ってるのかどうか判らなくなってきた。
暗いトンネルの中でストロボたかれると、目が見えにくくなるので止めて欲しいけど面倒なのでほっといたら、そのうちカメラにも飽きてきたようで自然と撮るのを止めていた。
-つづく-
・・・おの・・・