
「これもらうね。」
といって、カボチャの種を2つ持っていった。
しばらくすると戻ってきて、
「カボチャ植えてん。」
と嬉しそうに話していた。
それから何日か経ったある日、末っ子が満面の笑みを浮かべながら、
「あのカボチャの種、芽が出てる。」
と騒いでいたので見に行くと、確かにプランターから緑色の芽が生えていたけど、雑草も生えるからなぁと思いながら良くみると、葉っぱの上にカボチャの種がくっついており、紛れも無く末っ子の植えたカボチャの種が芽を出したようだった。
考えてみれば種なんで植えれば生えてきても不思議は無いのだが、そんな事を言い出したら実家の庭なんかスイカを食べる度にスイカの種を捨てていたのに、スイカ畑になっている様子は無い。
まさか生えるとは思っていなかったカボチャの発芽に、なんだか不思議な感じがする。
・・・おの・・・