
という文章を読んで違和感の無いのは高知県の人だけではないかと思う。
高知では竹輪とすまきは全国的には醤油とソースみたいな関係で、ごくごくメジャーで庶民的な魚の練り物である。
竹輪はちょっと魚の風味を残したように感じるのに対して、すまきはもっと淡白な感じがした。
原料的には殆ど一緒じゃないかと思うが、表面に焦げ目がついて真ん中に穴が開いているのが竹輪で、表面がピンクで中に穴が開いておらず竹輪より円の直径が2回りくらい小さいのがすまきと呼ばれるおそらく高知だけでしか売られていない食材である。
ネットで調べると練り物のすまきという食べ物は、愛媛や山陰地方にもあると思うが高知県を語る記事のすまきのページが多いのでマイナーなすまきという食べ物の中では、高知の私のイメージするすまきが最もメジャーではなかろうか。
切って醤油やマヨネーズをかけて食べてよし、うどんに乗せてもおでんにたいても良しと結構活躍のシーンが高知では多い食材だが、高知を一歩出ると全く通じない。
ネットで見れば簀(むしろ(ござみたいなだけどかなり粗い目のもの))に見立てたストローみたいな物付で売られている物や、うやうやしく1個1個上等な袋に入った物も見受けられるけど、高知的スタンダードはラップみたいなものに直接包まれてピンク色した、やすーーい商品でスーパーなんかでは竹輪の横におかれている事が多い。
どんなものか県外の人に説明すると、県外的には鳴門巻きがイメージ的に最も近い。
しかし高知の人間的には鳴門巻きは鳴門巻きですまきはすまきである。
画像をかなり探したがいいものが見当たらず、切られた上少々ピントが甘いこの画像しか見つけられなかった。
今日うどんにすまきがのっちょってねぇ・・・について改めて解説する必要は無いと思うが、一応標準語に直すと
「今日うどんにすまきが乗っててさぁ・・・」
となる。
高知ではごくごく一般的な単語だが、時代劇の賭場なんかで行われる私刑の一種の、むしろにくるんで水中に投げ入れる簀巻き(すまき)の方が全国的にははるかに有名だ。
・・・おの・・・