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大阪で最も有名なラーメンと言えば
金龍
かもしれない。
創業が何時なのか知らないが、私が社会人になった20年以上前には少なくても大阪にあった。
トンコツと鶏ガラを煮込んだあっさりスープにオーナー秘伝のピリ辛タレが隠し味になって、独特の味に仕上がっている。

今でこそここ数年のラーメンブームで、こだわりのラーメンを出すところが多いけど、相当昔は大阪ミナミに金龍ありみたいな迫力の店だった。

道頓堀に行く機会があったので、最近の有名店ではなくて伝統の金龍ラーメンを食べたくなって店に行ってみた。
平日ではあるが、修学旅行生と思われる高校生の集団から大学の休みできたような若者を中心に多くの人が歩いていた。

金龍は大阪のミナミにのみ展開する(多分)お店で、ミナミに集中展開してお店は多いが、ここ以外に金龍の看板を目にすることはない。
気取ったラーメン屋と違って、一寸ラーメンをといった気安さで食べられるのもいいし、椅子やカウンターと違った畳に座卓という独自のスペースで食べられるのも、私的には大好きだ。

固定式の屋台みたいな店作りは多くの店の共通点で、気軽に食べられる雰囲気は他のラーメン屋にないものがある。
メニューもシンプルで
ラーメン600円
チャーシュー麺900円
の2種類だけである。
トッピングは、キムチとニラとにんにくが入れ放題で、キムチはそこそこ美味いのでちょっと得した気分になれる。
ラーメンに入れてもいいし、専用の容器に入れるのもOKらしい。

メニューは2種類なのに、食券販売機にやたらボタンが多いので良く見ると
韓国語・中国語・英語・日本語
など日本語が判らない外国人も買いやすいシステムになっていた。

味の方は、正直味で勝負のトップブランドラーメンの方が上だが、大阪に住んでいると美味いラーメンというよりも金龍のラーメンを食べたい病がたまに発症する。
比較的シンプルでアッサリ感のある豚骨スープのラーメンだけど、ある程度の周期で食べたくなる大阪のミナミを中心とする、いわば1つの文化みたいなラーメンだ。

遠くからわざわざ大阪まで旅行に来て、美味いラーメンと考えるのなら味自慢のほかの店のほうが満足度は高いと思う。
既に大阪中心のグルメネタで紹介したラーメン屋のほうが、単純にラーメンの味だけなら上だとはっきり感じる。

今となっては大して特徴もないスーパーノーマル豚骨ラーメンだけど、何故か大阪人には欠かせない味みたいな感じがする。
金龍の味を知っている人は過度の期待をせず食べ始めるし、食べ終えたら期待通りの味にそれなりに満足して帰っていく。
24時間営業なので、飲み会の帰りでもちょこっと寄るにはいいラーメンだ。

 ・・・おの・・・