
母を車に乗せるのは略10年ぶりである。
大阪から四国まで母を迎えに行く時、いつもは通過するだけの町並みもたまにはゆっくり見てみようと、普段帰省で使っている高速道路ではなくて下道を使う事にした。
国道43号線を西に走るが、たかが明石が下道を通ると大阪からでもすこぶる時間がかかる。
やっとついた明石海峡からはフェリーで渡ることにして、たこフェリーで有名な淡路島行きのフェリーに乗った。
最近はフェリーに乗る機会も少なくなったので、乗っているだけで少々懐かしいような感覚がする。
淡路に着いて下道をひた走り鳴門も近づいた時、高速にあがる事にした。
知らなかったが、鳴門海峡はフェリーも下道の橋もない高速道路だけが唯一の自動車による徳島への移動方法なのだ。
高速道路なので人や自転車や原付なんかは通れない少々不思議なシステムで、この辺に住んでいる人がちょっと徳島に用があっても簡単にはいけない事になる。
徳島に入り高速を降りて再び下道を走りつづけた。
高校の頃、バイクで良く通ったなみたいな道を走るのもたまには気持ちがいいもんだ。
結局高速を使えば4時間でいける場所に8時間かけて到着した。
・・・つづく・・・