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やっと眠りについたものの、なにやら変な音がするので目を覚ます。
聞くとドアを開けようとしているようなガチャガチャといった変な音である。
誰かが部屋を間違えて私達の部屋を開けようとしているのか、強盗が侵入を試みているのか判らなかったが無視するわけに行かない音だったので完全に起きると、音の方向はドアではなく壁の方からしている。
かなり直接的な大きな音だったが、冷静に聞くとキーボードを叩く音にも聞こえる。
隣の部屋は壁のそばに机があって、壁が薄くてその音がこちらの部屋まで伝わってきているようだった。
不思議なものでテレビや人の声は聞こえないけどその音だけは大きな音で聞こえてくる。
安宿なので仕方がないと諦めて眠ろうとしたが、まだ午前6時前だというのに目が覚めてしまった。

マクドで朝食をとって目的地に向かった。
多くの荷物を持った八に私の荷物を持つ余力など無く、関西と較べ格段に洗練されたオシャレな町の品川で汗を浮かべて移動する事となった。
作業を進めて昼になったのでどうしようか考えたけど、全体に時間が押してきており食事に時間を割きたくなかったのでコンビニで弁当を買って公園で食べる事とした。
綺麗な街なのに公園には1人のホームレスがいた。
それ以外にキャッチボールをしている高校生や昼食を終えて軽い運動をしにきているサラリーマンの姿はあったが、飯を食っているのは私とホームレスの2人だけで少々人の視線を感じてしまった。
美味しそうなコンビニ弁当も殆ど味がしないまま10分ほどで胃袋に入れて仕事を再開した。
2人? 八は何処へ行ったのか。
実は多くの荷物を持って、何一つ私の荷物を持ってくれない八と一緒に行動しても余り意味が無いことに気付いた私は、八に荷物をホテルに持って帰るよう指示したのだった。
前日に宿探しは懲りていたので、今日はIモードでいいホテルを早くから検索して予約していた。

 ・・・つづく・・・