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東京へ行くこだまの車内販売で、私は弁当とビール2本とワインを買った。
八は弁当とお茶を買った。
「ビール飲まんのか?」
と聞くと、
「ビールは好きだけど、仕事中ですから・・・」
と模範解答が帰って来た。
「移動してるだけで、仕事やないから飲めよ。」
というと納得したけど、車内販売はどこかへ行ってしまったので2本買ったビールを1本やった。

砂漠でオアシスを見つけてもこれくらい嬉しいのかな?とか考えながら弁当をほおばりビールを流し込むと“満足”という感覚が込み上げてきた。
その後車内販売が通るたびに、地球最後の日みたいに色々買う私の姿をみて八が笑っている。

すっかり酔った私を乗せてこだまは目的地である品川に午後10時も大きく過ぎて到着した。
途中で予定していたホテルに電話を入れるが満室との答えで、Iモードで検索してもめぼしいホテルがヒットせず、駅の電話帳でホテルを探す事とした。
今時めったに無い公衆電話を探し出して、ホテルの欄を上から順番に電話してみるが帰ってくる答えは
「本日あいにく満室でございます。」
と判を押したような答えばかりだった。

電話も10件を超えると再び大きな絶望感が襲ってきた。
選択肢は
・我社の東京の支店で泊めてもらう。
・タクシーでラブホにいってもらう。
・ホテルがありそうな場所へ再び移動する。
くらいしか思いつかない。

しかし、代案がしょぼいので電話をかけつづけてやっと
「和室1部屋ならありますので、2名様で利用してもらっても結構です。」
との返事を貰い、やっと宿探しは終わりを迎える事になった。
和室1部屋に男が2人と微妙ではあったが、ラブホよりはゆっくり眠れそうだった。
風呂にはいって下着を忘れてきてしまっているのを思い出したが、買いに行くにも遅い時間だったのでリピートで使用することにした。

移動中にそこそこ飲んでいたのと疲れからか、缶入りの水割りを1杯飲むと激しい睡魔に襲われ眠りについた。

夜見たときは汚いホテルに見えたけど、昼間の写真はまあまあ普通である。

 ・・・つづく・・・