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昔BCL (Broadcasting Listeners)という、遠くの放送局のラジオを聞くみたいな事が流行った事がある。

奇しくもそのころBCR(BAY CITY ROLLERS)という外人のバンドも流行っていたが、それとは全然関係ない。

当事といえば30年近く前のことになると思うけど、短波に乗って飛んでくるラジオ放送を聞くのが世間では流行ったけど、私は短波ラジオを持っていなかったので、この流行には乗れていなかった。
ただ、興味はあったので持っている友人の話を聞いたり、本での知識を話したりしていた。

短波という周波数の電波は、電離層という空中数キロ上空にある層の影響を強く受け、特に夏場なんかは遥か遠くのオーストラリアやイギリスの放送が、聞こえる事が良くある。
BCLブームは日本だけではなく世界的なものだったのか、各放送局はリスナーからの、
「何時どんな内容の放送を何処で受信しました。」
みたいな葉書を出せば、BCLカードという放送局独自の絵葉書みたいなカードを送ってくるので、それを集めるのもブームとなったが、私には短波ラジオが無かったので、友人のBCLカードを見せてもらうか、本などで世界中のBCLカードを見て楽しんだ。

有名だったのが、スカイセンサーのCMにも登場したオーストラリア放送。
ワライカワセミの泣き声にあわせて軽快な番組が印象的だった。
ロンドンBBC?放送もビッグベンの鐘の音も良く聞いた気がする。

そのBCLブームの中心的国産ラジオは写真のスカイセンサーだった。
2万円を超えるラジオ的にはかなり高価な値段だったので買えることは無かったが、金持ちの友人の中には、私達貧乏中学生憧れのラジカセであるスタジオ1980とスカイセンサーをセットで持っている神様みたいな奴もいた。

外国の放送を聞いても言葉もわからないのに、なんであんなに流行ったのか良く判らない。
ただ当事は円のレートも安く、海外旅行をしたなんて友人でもその親戚などでも聞いた事も無く、海外が今よりは遥かに遠い存在で、そのぶん神秘的な何かを感じられたのかも知れない。

この頃から、ソニーって本当に良いものを作っていたよなぁ。

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