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今から何年か前沖縄に仕事で行った。
食事時になり、どこで食事をしようかと同僚に言ったら、
「沖縄きたらA&W行かなきゃだめさー」
と変な沖縄なまりの返事が返ってきた。
仕方ないので、A&Wに入って食べ物を注文し飲み物を注文しようとすると、その同僚が
「A&W来たら、ルートビアに決まってるさー」
と先ほどの変な沖縄なまりで又喋り始めた。

メニューの写真にはジョッキに入ったコーラのような黒ビールのような飲み物が入っている。
とりあえずそれを注文すると、目の前に巨大な例のジョッキが現れた。
とりあえず飲むことにして口に入れると、なんと薬草を煮詰めたような微妙な味の黒くて炭酸の入ったビールでもコーラでもないテイストにめぐり合った。
最も適当な日本語の単語は
まずい!
ではなかろうか。

折角頼んだので残す訳にもいかず、飲み干してトイレにいって店を出ようとすると、私の席のジョッキには満タンの黒い液体が入れられていた。
同僚は
「ここはおかわり自由だから、おかわりしといたさー」
と相変わらず変な喋りを続けている。

絶望 という言葉を思い浮かべながら必死でルートビアを飲み干して店を出た。
そして次の日、食事の時間になると何故かルートビアの味を思い出して、またまたA&Wに向かっていた。
最初の印象は旨いと感じる人は少ないと思うが、癖になる味でもある。
2日目は、何だか判らないけど旨いと思って飲んでいる自分がいた。

出張も終わり、帰ってくるとルートビアを出す店など大阪には無かった。
やっと探し当てたのが当事は珍しかったドクターペッパーの缶ジュース。
味も色も非常に似ている。
大阪には様々な食べ物があって、A&Wもそれなりに受け入れられると思うが何故無いのか不思議に感じる。
ハンバーガーも全体にアメリカ人用の大ぶりの物が多かったように思うけどそこそこ旨い。

ホームページによれば、日本では沖縄以外にA&Wは無いとの事で少し残念だ。

1919年にカルフォルニア州の薬局の店員だったロイ・アレンは、病気の友人へのお見舞いに、何を持っていけば喜ばれるだろうかと思案して
「体にも良くて、気分もさっぱりとする飲み物がいいだろう」
と彼はオリジナルヘルシードリンク作りに取りかかり、いくつもの薬草の樹皮や根のエッセンス調合を繰り返し、ハーブをたっぷり含んだ口あたりの良いドリンクを完成させた。

友人のもとへ届けると、これが大変好評で噂を聞きつけたロイの友人達にせがまれて、甘みを加えたもっと飲みやすいドリンクへと改良し薬というより美味しい飲み物として人々の評判となり、街角ジューススタンドで売られるほどの人気となった。
A&Wの名前の会社を設立し、根強い人気のルートビアを主力に、ハンバーガーやホットドック、チャビィチキンなどのメインメニューに加え、スーパーフライやオニオンリング、そしてバラエティー豊かなドリンク類の開発など、ユニークなオリジナルメニューを充実させた。

沖縄には昭和38年に上陸し、現在、沖縄本島、石垣島、宮古島を含め20店舗が営業中で、A&W沖縄1号店(屋宜原店)沖縄県北中城村屋宜原とのことであった。

大阪でも飲みてーよ!

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