
「やっぱ 書斎はほしいよな!」
とか、
「リビングは20畳くらいないと厳しいよな!」
とか言いたい放題だったが、不動産の値段がかなり下がったとはいえ、実際に建てたい場所に建物を建てる事を具体的に考えると、大きな建物を置く土地だけでも数千万円となって家を載せると100パーセント買えない値段となってくる。
具体的に買える値段と買いたい場所で選ぶと、ずいぶんショボイ物件しかヒットしない。
中古でもと考えても、わざわざローン組んでこの家に住みたいと思わない物件くらいしかヒットしない事などが判ってきた。
通勤に便利なところは高いし、通勤困難から不可能な場所なら結構良い物件はあるが自分が住めないという致命的な欠点がある。
防犯面などを考えるとマンションが絶対良いのだが、田舎者故車は手放せず、バイクも欲しいし、5人という家族の人数分は自転車も欲しい。
と考えると狭くても一戸建てが欲しい事となる。
結局買ったのは、昔はこんな家にだけは住みたくないなぁと考えていた、狭い土地に建つ背高3階建ての一戸建て住宅だった。
1階にいて3階に用事で上がる時は少々疲れるし、窓を開ければ簡単に隣の家に手が届くばかりでなく、隣の家の音も良く聞こえる。
隣が火事になれば、我が家に延焼する前に消し止めるのは神業的である。
そんな欠点もあるが、高い土地で生活するのだからそれらの欠点を考えても背高3階建てが予算的にはぎりぎりだった。
20坪少々の土地だけど、車が2台停められるし自転車とバイクも停められる。
真夜中に洗濯しても苦情もなければ、家で洗車したり花壇に花を植える事もできる少しばかりの自由もある。
家は一生の買い物だから、人をあっと言わせるような豪邸を建てる予定だったけど、そういう訳にもいかないのが現実だった。
田舎に帰ると、家の狭さでは知り合いNO1となることも珍しくないが、そんな家でも予算一杯で35年もローンを払いつづける事となっている。
もう底値との不動産屋の言葉とは裏腹に、買った当事より土地も家も値段は下がり続け、今ならもう少し大きな家が買えたけどもうどうしようもない。
20坪ちょっとの土地に建つ家でも私の収入的には立派な豪邸である。
写真は、これぐらいの家は建てたいよと考えていたイメージ写真。
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