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中年の昔話という、書庫の名前だけなら訪問者なんかいないだろうと思われる、センスの無いネーミングの書庫を作ってみた。

取り敢えず最初に取り上げるのは、カップライスという商品。

昔コインスナックという、自販機ばっかりの24時間営業の無人店舗が流行ったことがある。
自転車よりもバイクで通った記憶が多いので、25年くらい前のことだろう。
自販機といってもジュースやら食べ物かせいぜい煙草くらいの飲み食い専用の物ばかりだった。
広いコインスナックでは、ゲームコーナーを持つ店舗も少なくなかった。

昼間ちょっと軽い食事をしたり、週末の夜中にちょっと休憩するのには便利な店舗だった。
そのコインスナックが流行っていた頃、カップライスという商品が良く自販機で売られていた。
容器はカップヌードルと同じくらいの大きさやデザインだった。
自販機の給湯部分でお湯を入れて、3分ほどするとチャーハンやドライカレーなどができるといった代物だった。
味は宇宙食というか悪い意味で画期的であり、ライスの食感が米のようで米でない不思議な食べ物だった。
口に入れた瞬間旨いと感じる人は少ないと思うが、それも不思議に何回か食べると癖になって、数十回は食べたような気がする。

コインスナックはそこそこに流行ったが、コインスナックにおいてあるカップライスというメニューは、チキンラーメンやカップヌードルといった大ヒット商品を作った日清の商品でありながら、人気は出ず数年で姿を消してしまった。
油っぽく微妙な味でありながら、カップヌードルよりかなり高い値段で売られており、その自販機の横には電子レンジを使用する本格的なカレーやチャーハンの自販機や、そこそこのお味のうどんの自販機もあるのだから、その味を体験した事のある私としてはカップライス衰退の原因は判る気がする。

こんなマイナーなメニューの事を覚えているのは私くらいだろうと思ってネット検索すると、意外と今でもその味を懐かしみ商品復活を願う声も多いのに驚かされた。
ただ書き込みは沢山あるが、商品のハッキリした映像を探せなかったのは残念だ。
もし、当事の味で商品が復活したら絶対食べてみたい。
時代も流れたので消費者の好みも変わり、今度は大ヒットするかもしれない。

しかし、当事のコインスナックは良く暴走族の溜まり場になっていたので、日曜の朝なんか中はめちゃくちゃに荒れていて、一生懸命片付けている店主は可哀想だったよな・・・

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