
熊代 昭彦(くましろ あきひこ)
元衆議院議員を取り上げてみる。
今回参議院で郵政法案が否決されてからの小泉首相の動きは大胆かつ迅速で、刺客を立てられた造反議員は次々と落選し自民党は歴史的大勝となった。
小泉首相の選挙手法に批判も多いが、自分が政治家生命をかけて郵政民営化法案を出しているのだから、造反し反対票を投じる議員に容赦ないのも理解は出来る。
造反し再び国会議事堂の門をくぐれなかった多くの元国会議員の中、ひときわマスコミが取り上げ我々に関心の高かった悲劇のヒーローはやはり熊代氏ではないだろうか。
知ってのとおり熊代氏は衆議院選挙に出たいのは山々だったが、親しい岡山市長を刺客として公認され、勝算的に疑問もあったのだろう直接対決を避け衆議院選挙には出馬せず、市長選を戦う決断をした。
国政から市政へと規模は小さくなり、若干の未練はあるだろうがこれで丸く収まるかと思いきや、今度は市長選にも自民・民主が推薦する対抗馬を立候補され、結果は落選で政界から退く形となってしまった。
熊代氏は昭和15年岡山市に生まれ、昭和38年東大法学部卒業後厚生省に入省。
秘書官・課長・審議官・局長などを歴任した後、平成5年の衆議院選挙に初当選し、以後4期連続当選を果たす。
2年前には自民党総裁選に立候補の表明をしたこともある。
郵政民営化法案の衆議院本会議採決に反対票を投じた2005年7月5日という日の彼の行動は彼自身の人生に大きく影響することとなった。
輝かしい経歴の持ち主であるが、今回の件で彼は初めて大きな挫折を経験する事になったのではなかろうか。
私は岡山県民でもなく特別にこの熊代氏に思いがあった訳ではないが、一連の報道をみて応援したくなった。
写真は造反と形容された方々で、大きいのが熊代氏。
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