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大阪名物も色々あるので、書庫を作ってしまったものの何から書けばよいか判らないが、今回はルンペン?現代用語辞典的にはホームレスというんだろうか、大阪独特に近い生活形態を持つ人々を取り上げてみる。

私は四国出身で、大阪には10年以上お世話になっているが、関西でこのホームレスを目にする機会が最も多いのが大阪である。
神戸や京都などにもいるかもしれないが、めったに見ない他の地方の彼らに対して、大阪ではいろんな場所で目にする事となる。
彼らの生活していない公園は大阪には存在しないかも知れない。
川辺にも多く、道路脇にも橋の下にもいろんな場所にいる。
裁判所の前にも沢山のホームレスが生活しているのは、皮肉と言うか詩というか少々不思議な光景に見えてしまう。
オリンピックが誘致されれば、一斉に排除されたのであろうが、無くなったので彼らの生活も当分安泰であろう。

大阪にホームレスが多いのは数字にも出ており、全国に2万人から3万人いるといわれている彼らの実に3分の1が大阪で暮らしていると言う。
綺麗な身なりの人もおれば汚い人もいるし、綺麗な女性用の洋服を身にまとった凄い男性も見たことがある。
買い物袋を沢山下げて帰ってくる人もいるので、みんながお金に困っているわけでもないようだ。

彼らの象徴とも言えるブルーホームも様々である。
リヤカーにビニールシートを張ってキャンピングカー並の移動性能を持たせたものや、完全に家型に木で骨組みを組んでいるもの、2階建てのものもあり起用不器用がすぐ判る。
中にはテレビアンテナを上げているのもあり、電気は盗んでいると容易に想像がつくが誰も文句を言わないのだろう。

仕事で大和川の河川敷を歩いていたとき、1人のホームレスに怒鳴られた。
「お前は人の家に勝手に入ってくる権利があるんか?
 お前の家に俺が勝手に入ったら、嫌やろうが!
 市の職員やったらヘルメットくらいかぶっとけや!!」
綺麗な作業服で数人で歩いていたので、市の職員と間違えて喋っていたらしいが、我々はテントの中に入ったわけではなくテントの前を通り過ぎただけである。
彼にしてみれば、テントの外ではあったが敷地の中という認識だったようだ。

ホームレスと呼べば少し格好が良いような気もするが、私的にはルンペンの方がロマンを感じられて好きである。

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