
祖父も社会政策学者であり元大阪市長とのこと。
今日のニュースに、
「経営破たんした大阪市の第3セクター・大阪シティドームは、特定調停での再建を断念し、会社更生法の申請に切り替えることを決めた。大阪市の第3セクターでの法的整理は初めてのこと。」
大阪シティドームが経営する大阪ドームは、1997年にオープンしたものの、来場客数の減少やバブルの崩壊などで借金を増やし、 2004年度には511億円もの借金を抱えてしまい、大阪シティドームは、大阪市や銀行に借金の減額を求めて特定調停を申請したが意見が合わず、話し合いでの決着を断念せざるをえなくなったとのこと。
関市長だけが悪いわけではなかろうが、莫大な借金がありながら職員への厚遇問題や読みの甘い経営戦略や気でも狂ったかのような箱物建設を大阪人として目の前で見ていると、全く信じられないというのが多くの人の感想ではないかと思う。
闇残業手当も大きくクローズアップされたし、幹部が乗る高級乗用車が全く財政を再建させる気が無い事を表している。
法的整理を決めた大阪ドーム横にある、大阪市交通局の新庁舎の豪華さは一度前を通ればよく判ると思う。
数千億円の建設費には、庁舎内部の一般市民の立ち入れない場所にかけられている数千万円の絵の代金も含まれている。
WTCビルも50階だか60階だか知らないが超高層ビルで、相場無視の家賃のためテナントは集まらず穴埋めに高額な家賃で大阪市港湾局等が使用しているらしい。
此花区舞洲(まいしま)にある環境事業局の建物も良くUSJと間違えて来てしまう人も多いどえらく派手な建物に仕上がっている。
フェスゲもしかり、ATC(アジア太平洋トレードセンター)もしかりで、借金とは関係無しで地下鉄工事も順調に進んでいる。
大阪市の借金は、5兆6000億円を突破して大阪府の借金より膨大な金額である。
関市長はこの借金どうするのか具体的に話している姿は余り見る機会が無い。
大阪市の借金を大阪市民一人当りに換算すると、
5兆6000億円÷260万人=215万円
となり、5人家族なら1000万円を超える金額となるので、具体的にどうするといった話をしたくない関市長の気持ちも良く判る。
1000万円といえば、市バス運転手や給食調理員の収入は年収1000万円を超えるケースも多いとの事。
大変な職業とは思うけど、民間なら半分くらいが一般的ではなかろうか。
ちなみに大阪府の借金4兆円か5兆円程で、府民一人当たり49万円となって不思議とずいぶんお安く感じられる。
大阪府の赤字決済は、7年連続で、財政の硬直度を示す経常収支比率は100.6%で都道府県の中で13年連続ワースト1なんだそうな。
大阪府も臨終寸前だけど、古い府庁舎や民間ビルに間借りしている部門もあり、名刺も最近多いのが再生紙や広告の裏に印刷した物。
府警の庁舎は新しくなったものの、大阪府関係の建物が新しくたったという話は聞くことも無い。
ある程度の努力が感じられて大阪市ほどに憎しみを感じられない。
せめてオリンピックの誘致でも成功すれば焼け石に水くらいの効果はあっただろうが、北京に取られて今では夢洲の縁に消された後も面影を残す“2008オリンピック”という文字に哀愁が漂っている。
どうせ返せない借金を抱えているんだから、使えるだけ使っちゃえですか 関市長!
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