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どうしても欲しかったものという書庫で今回はクルーザーを取り上げてみたくなった。
最初の車を買うときに車を普通に買うか、その金で中古のボートを買おうか迷った。
ボートの免許は持っていたが、係留場所等管理費用の問題や事故の危険性を考えて、無難に車を買うこととした。

ボートはでかい分、車の駐車場に較べて高額の代金を払わなければ、マリーナなどで保管してくれない。
不法駐車みたいな適当に止めておく方法もあろうが、車と違って細いロープで止めているだけなので、盗難対策はほとんどとりようもない。
又燃料代も車やバイクに較べれば大きな負担となる。

やはり、素人が買ってそれなりの満足を得るにはかなり無理があろうし、海が時化てくれば大きなボートを買ったとしてもプレスチック製のボートが大波を受けつづければ遭難の可能性も高い。
とかなんとか考えているうちに購入は諦めて車を買った。

車は車で適度な満足感を与えてくれるし選択に後悔はないが、やはりボートの持つ魅力も忘れがたい。
自動車は道路しか走れないが、そこそこの大きさのボートは海をある程度自由に走ることができる。
中にベッドやトイレもあり、宿がなくても燃料代だけで旅行に行く事もできる。
私的には、小さなモーターボートではなくて居住スペースのあるクルーザーが欲しかった。
写真くらいのボートで充分である。
新艇は恐ろしく高いけど、中古は時々恐ろしいほど安く変えそうなときがある。
こんな船で旅行してみたいという気になるけど、維持費の問題などを考えるとやっぱり自分で買える代物ではない。

他人のボートだったが、5年程前に沖縄までクルージングした事がある。
途中四国や九州で休み休み5日ほどかけて行った沖縄は、手前で時化られはしたが最高のクルージングであり大きな思い出となった。
鹿児島からの途中、聳え立つような神秘的な屋久島で燃料を入れ、平べったい与論島を横に見ながら沖縄本島に着いた。
物凄い透明感のある海の上を走ると、自分たちだけでなくボートも楽しそうだった。

大時化の中でカップヌードルを食べたけど、スープを飲むときの恐怖感は陸上では味わえない。
ボートが小さい為、波を乗り越えた瞬間底から突き上げるような衝撃が数秒毎にボートを襲い、大きく動揺するので、スープがどれだけ口の中に入ってくるか判らないので、正直恐ろしい。
汁もんは駄目だと悟って普通の弁当を食べようとするけど、衝撃で箸で目を突かないようにするのに精一杯だ。
もしかしたら遭難してしまうと思ったら、不思議な事に全く船酔いしない。

そんな苦労もあってか、沖縄に着いた時の満足感は本当に大きく感じた。
又いつか船で沖縄に行こうと思うけど、ボートを買うお金もないし、年々年齢も上がっていくので二度と小さなボートで行く事はないだろう。
しかし、船の持つ魅力は素晴らしいものがあるので、宝くじに当たったら豪華なクルーザーを買って、家族で沖縄までクルージングをしたい。

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