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どうしても欲しいものの書庫でありながら、懐かしの車の話ばかりになってきた。

70年代の車を語れば、このローレルも外す事は出来ない人気の高かった日産の高級車である。
ローレルは3年前まで生産された息の長い車種であるが、私にとってのローレルとは、1972年4月に登場した2代目ローレルである。
ご覧のとおりスカイラインRS的な精悍なフロントグリルと、このローレルがローレルたる所以である重そうなリアビュー等アメリカンテイスト満点のダイナッミックなスタイリングで登場した。
特にハードトップは、両端後部が大きく盛り上がり、分厚いテールランプ内臓のバンパーに至るラインが特徴で、ブルーバードとセドリックの間に位置するハイオーナーカーとして販売されたが、何故か当時の若者達に大人気となり、高級車という使われ方ではなく、暴走族御用達車として多くがシャコタンに改造されて使用されることとなる。

日本ではなかったハイオーナーカー的な車種で、ローレルのヒットにより後にトヨタもコロナの高級車種マーク兇鯏蠧?掘△海離献礇鵐襪矍??僻稜箙臉錣繰り広げられる事となる。
ローレルのハードトップは通称「デカ尻(ブタケツ)」「棺桶」と呼ばれたらしいが、私の地方では棺桶は聞いたような気がするがブタケツは聞いた覚えがない。
暴走族に大人気のこのローレルのキャッチコピーが「ゆっくり走ろう」だったので、開発を手がけた人たちはどんな気持ちで夜な夜な疾走する族仕様のローレルを見ていたんだろう。

この車もノーマルはかなりおっさん臭いもっさりした雰囲気だが、写真のようにひとたび改造を施されると若者の心を確実に掴むテイストとなる。
私的にはリアビューが好きだ。
写真は正統派の自動車愛好家によって丁寧に改造されたものであり、当事流行った族仕様のものとは若干趣が違うが、恐ろしいほど美しく仕上がっている。
当事はペタペタのシャコタンで幅広のタイヤを履いてよく走っていた。

この車は明るいところより暗闇の方が良く似合う。
それにしても綺麗なローレルだが、レストア費用等を考えれば新しい車の方がずっと安いのではないだろうか。

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