
この新しいスカイラインを売り出すために日産が宣伝広告に「ケン」と「メリー」の二人の男女を起用して、ケンとメリーのスカイラインというイメージ作りを行ない、いつの頃からか“ケンメリ”と呼ばれていた。
二人の男女が楽しそうに話をしている爽やかなCM効果のせいか、瞬く間に若者達の人気となり浸透して行った。
大人気となったこのケンメリは、発表当時からモデルチェンジするまでに16種類ものCMが製作されたという。
72年(昭和47年)から77年(昭和52年)までケンメリは販売され、GTやGT-X等が代表的車種で、最高峰GT-Rも後に追加販売となった。
Rのパワーはともかくワイルドなフロントグリルは精悍で、グリルだけR仕様にした車も走っていた。
この車はノーマルでは少々もったりしておっさん臭く、やはり最低でも左の写真くらいには改造しないと私のイメージするケンメリに見えない。
オーバーフェンダーに幅広タイヤ、フロントとリアのスポイラー、車高は低くMOMOのステアリングなんかは最低限必要だろう。
サスのスプリング外して思いっきり車高を下げて、ラメ入りの紫色に塗りなおして、竹やりと呼ばれるローングマフラーつけるくらいの気合があるオーナーに当たれば、ケンメリとしても車冥利に尽きるであろう。
いろんな車があるが王道的車で、昔の車を語れば必ず出てくる車種である。
このケンメリでシリーズ最高販売台数を記録し、ジャパンと呼ばれるスカイラインにバトンタッチする。
私的には斜め後ろから撮った写真が一番ケンメリらしさが出ると思う。
当事車が何台か集まってくると必ずケンメリの丸いテールランプが光っていた。
この車の終盤戦くらいから、日本は排ガス規制という自動車ファンにはいまいましい規制が実施となり、国産車は大幅なパワーダウンを余儀なくされ、ファンにもメーカーにも暗い時代がしばらく続く事となる。
ハイオクといえば有鉛だった時代である。
欲しかったなぁ・・・・
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