しかし当事３０万円以上の４００CCの新車は欲しいものの全く買える値段ではないから、知り合いを通じての中古車を探す事になる。
数万円で買ったのがこのスズキＧＴ３８０。
４００CCで免許が変わるので４００CCのバイクが多い中、中途半端な３８０。
２サイクルエンジンで、ラムエアーシステムなるひと工夫された冷却機構や３気筒でありながら当事ステイタスであった４本マフラーを実現。
３気筒の内１気筒分のマフラーが途中で２本に分かれる若干子供だまし風の演出ではあったが、サンパチの名前で多くのファンを作ることになる。
金八先生のワンシーンで武田鉄也がバイクに狂った生徒に
「何がサンパチだ、俺は金八だぞ！」
というシーンがあったが、判る人以外には
「判るかなぁ～」
という台詞だったのを覚えている。
このへんから５０CCでお茶を濁していた仲間が一斉に４００CCへ移行してくる。
プチ悪から極悪まで様々な知り合いがバイクを通じて出来そうになるが、極悪には近づかない雰囲気が親しい仲間の中にあって、青春時代に取り返しのつかない事件や事故は起こさなくてすんだ。
２サイクルで瞬発力があるものの伸びはなく、乾いた独特の排気音は今でも耳に残っている。
ガソリン代だけで一杯なので、チェーンやスプロケット、折れたスポークなど修理しなければならない場所は多いが全然直せなかった。
バッテリー交換なんか今で言えば車で新車を買ったくらいのビッグイベントのようにも感じる。
こうしてログを打っているだけで、バイクが大好きだったあの頃の感覚が甦ってくるから不思議だ。
私の性格は正直言って熱しやすく覚めやすい・・・・・
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