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さて、続き。



学校の先生になるつもりで教職課程を取っていたにもかかわらず、なぜ塾へと進んでいったか。



そのターニングポイントは、ある日の「教育心理学」の講義中に、それは突然やってきた。



話の流れは覚えていないけど、教授がこう質問した。



「今、君たちはアルバイトをしていると思うが、マクドナルドのようなファーストフードでアルバイトしている者は挙手しなさい。」


「では、居酒屋、飲み屋さんなどお酒を出す店でアルバイトしている者は挙手しなさい。」


「スーパーなどの流通関係でアルバイトしている者は挙手しなさい。」



挙手だけでいったい何をしたいのか、この教授の意図がまるで読めていなかったことを覚えている。



「じゃ、最後。塾や予備校の講師のアルバイトしているもの、立ちなさい。」



え?なんで?なんで、ここだけ立たせるの?



もちろん、僕は立ち上がった。



何の後ろめたいこともなかったし、塾に対する偏見もなかったから。



ところが、その教授は違った。



塾でアルバイトしている生徒を立たせたままで、延々と塾に対する冒涜とも言えるような大演説を始めた。



学校教育は神聖なもので安易に考えるなという尊い教えかと思ったが、その大演説はまるで違っていた。



職業差別以外の何物でもなかった。



気分が悪かった。本当にムカツイタ。



「学校の先生になるための練習にアルバイトしているようなヤツは学校の先生には絶対になれない!」


「学校の先生と塾のようなものとを一緒にするな!」



僕は、もともと塾に対する憧れを持っていたわけではないど、心の底からその教授を軽蔑した。



いや、その時点で、公の教育を担う教授たるものがなんと言う浅はかな人間であるかにあきれた。

そして、そういう人間が教授になれる環境に嫌気がさした。



そこでとどまらずに、公の教育環境や先生に対して、はっきり言って敵愾心まで植えつけられた。



「あんな人間にはなりたくない。」


「あんな人間のいる業界には進みたくない。」


「あんな人間を育てる業界では、僕もああなってしまう。」



「お前がそこまで言うなら塾の講師として生活してやろうじゃないか!」


「絶対お前よりも人間的に成長してやる。」



塾へ進むことは、ほとんど選択肢に入っていなかった僕が、今こうして塾で生活しているのは、間違いなくこの教授のおかげです。


思い出しながら書いていて、つい力が入ってしまった。


長文、失礼しました<m(__)m>