「ワーキングプア 日本を蝕む病」

と言う本を読みました。


物凄く簡単に言ってしまえば、働いても働いてもお金が貯まらないのが、ワーキングプア。

つまり、給料が安かったりして、毎日の生活をギリギリの状況で送る人たちです。


ワーキングプアの若者たちは、仕事をしたくても仕事がない状態なんだとか。

求人誌で職を探しても、断られる一方。

だから、派遣や日雇いの仕事をして、マンガ喫茶で夜を越す。

給料は宿泊代や食費に消えてしまって、手元には殆ど残らない。


経営者の立場から言えば、採用の基準は、とても単純です。

会社にとって利益になるかならないか。

もっと言えば、会社にとって利益となるスキルがあるかです。

どの様な状況であろうと、会社にとって利益にならない人は雇えません。


要するに、職を求めても断られるのは、スキルがないから(特に若者は)。


スキルがない人たちは、スキルがいらない仕事に就こうとします。

しかし、この様な仕事は、誰でもできるわけです。

当然、給料は安いでしょうし、問題があればすぐにクビ。


若者ワーキングプアの原因は、スキルの無さにあると感じました。


技能は、ボーッと歩いていても身につく物ではありません。

それなりの教育を受け、それなりの経験を持つ必要があります。


この本に出てくる人たちは、経歴について記述がある人たちに限って言えば、全てが中卒か高卒です。

家庭の金銭的問題、学力の問題・・・・・・進学しない理由は様々です。


高卒にも成功例は沢山あると言われればそれまでなのですが、

やはり、高卒と大卒では、企業の採用やその後の人生に違いが出てくると思わざるを得ません。


ここに「塾の社会的な存在意義」があるのではないかと思います。


よく、「受験戦争をここまで激化させたのは塾の責任」と言われます。

裏を返せば、受験の意識をここまで高めたのは塾の存在があったからと言うことになります。


もし、ワーキングプアの根本原因が、教育期間の欠如(=経験が十分でないうちに社会に出てしまう)にあるのであれば、

ワーキングプアの問題を減らすためには、塾や予備校の存在は大きいでしょう。


ようやく年の売上が億に届いた様な零細ベンチャーには、まだ先の話です。

でも、ある程度余裕が出てきたら、社会貢献という意味で、

家庭の経済状況が一定基準を下回ることを条件に、無料の塾を開いても良いかも知れません。


全員を救済することは、社会のバランスを崩すことになりますし、とうてい無理な話です。

ただ、僅かな人数であれば、救うことができるかも知れません。