新時代の幕開け | 塾長のネタ帳

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指導歴27年の個人塾の塾長が、教える人と学ぶ人に向けて発する本音トーク集

塾長の佐々木です。

新時代の幕開けです。

元号が「令和」になる、とかそういう話ではありません。

学習塾業界は決してラクな状況ではありません。

閉鎖している教室も年々増えている、と聞きます。

しかし、ひとたび学習塾から「教育ビジネス」と視点を広げていくことで
実は新たな可能性が見えてきます。

冒頭の新時代というのは、個人による「教育ビジネス」の幕開け、ということです。

ほとんどの方は覚えていないかもしれませんが、
4ヶ月ほど前に、教える仕事=教育ビジネスがこれからは伸びていく、という話をしました。

教える仕事の可能性

伸びていく理由もこちらの記事に書いてありますので、併せてお読みください。

教育ビジネスは、すでに何かスキルを持っている人はすぐに始められます。

持っていない人も、学びながら小さく始めることが可能です。

私自身、独立したての頃は数学という教科に関してど素人でした。

それまで勤めていた塾では、英語と国語と理科しか教えた経験がなかったのです。

なので、一から勉強しながら教えていました。

「明日は中3のY君に因数分解を教えるから、予習するぞ。えーっと、因数分解って、どうやるんだっけ?」
とか言って、問題を解きながら、教え方を考えていました。

生徒と一緒に学びつつ教える伴走者、という感じです。

でもこれが逆に功を奏したのです。

数学が苦手な子が、どんなところで引っかかるか、手に取るようにわかりました。
なぜなら、予習の段階で自分も同じように引っかかったからです(笑)

なので、「わかる、わかる。これ、間違えやすいよね〜。実は、こう考えると、解きやすいよ〜」
とか言いながら、共感しつつ、かゆいところに手が届くような指導をしていました。

元から数学が得意で、苦手な子の気持ちがなかなかわからない先生よりも、
実はわかりやすい指導ができたりするのです。

教育ビジネス業界には「25パーセント進化」という言葉があります。

これは、生徒さんより25パーセントくらい進化している先生のほうが、
ずーっと先に進んでしまって手が届かない先生よりも、
わかりやすいし、親しみが持てる。

よって、教育者としてうまくいく、という意味です。

なんかわかりますよね?

すごすぎる先生よりも、自分よりちょっと優れている先生のほうが、気軽に教えてもらえそうですよね?

もちろん、生徒さん自身がある程度実力者の場合だって、理屈は同じです。

その生徒さんの実力の25パーセントくらい進化している必要があります。

要するに、生徒さんのそれぞれのレベルに応じた、それぞれの先生がいればいいわけです。

だから、
「教えたいけど、この程度の実力じゃ誰も生徒になってくれないだろうな」
などと思う必要はないのです。

あなたの実力よりも、ちょっと下の人を教えればいいのです。

これは決して悪いことではありませんし、むしろ感謝されることです。

実際、私は昨年まで、せいぜいコードが弾けるくらいで、たいしてうまくもないのに、
ウクレレの弾き方を指導していました。

某障害者施設で、「ウクレレを弾きたい」という入所者さん達を相手に、ウクレレの先生をやっていたのです。

自分で言うのもなんですが、けっこう評判良かったですよ(笑)

今は塾やコーチングで忙しくなってしまったのでやっていませんが、また時間にゆとりができたら、ウクレレ先生として復活したいと思っています。

AIに奪われない職業の一つとして、教育ビジネスはかなりの可能性を秘めています。

教育ビジネスの立ち上げについて興味のある方がいらっしゃったら、コメントください。

今回の記事への感想でも質問でも要望でも、なんでも構いません。

もし、興味のある方がいれば、もう少し突っ込んだお話をしようと思います。