今週も、女性カメラマンのNさん、おにぎり屋のヤスさん、僕の3人で「十番勝負」をするが、今週から東京と京都、新潟の3場開催となり、2歳新馬戦のレースの数も多くなる。

先週と同様に、軸馬の単複、ワイド(2点)、3連複(1点)を組み合わせて、合計4点以内のルールにするが、ポイントは4点すべて的中が可能な組合せにすることで、全点的中の「馬券名人」を目指して「十番勝負」を行うことになる。

対象レースは、タキオン産駒が出走する2歳戦と3歳戦、芝の2歳新馬戦だが、今週は3歳牝馬のGⅠ秋華賞があり、タキオン産駒のオメガハートランドが出走する。

「秋華賞にはラシンティランテも登録していたけど、除外になったの」
とNさん。去年の白菊賞の鮮やかな末脚が今でも目に焼き付いているようで、京都コースならラシンティランテの方が上だと思っていたようだ。

「今週もタキオンの仔が2頭デビューするね」
と僕が言った。土曜日の東京5R(芝2000m)でデビューするタイダルベイスントウショウギブリで、タイダルベイスンはNさんのPOGの指名馬の1頭だ。

「できれば同じ新馬戦に出てほしくないけど、それ以上に困るのが来週の未勝利戦なのよ」
とNさん。10/20の京都芝1800mの未勝利戦で、Nさん期待のレッドアリオンリジェネレーションの2頭が出走するようだ。

「2頭とも勝ってほしいけど、無理よね」
とNさんがため息をつきながら言った。昔なら同着もよくあったが、最近の写真判定は極めて高度で、ほんのわずかな差でも判定できる。

「次の日に芝1600mの未勝利戦があるね」
と僕が言った。レッドアリオンは初戦は芝1400mで2戦目は芝1600mだった。

「そうなんだけど、そのレースにはウインドストリームが出走する予定なの」
とNさんが続けた。どっちに出てもタキオン産駒の有力馬の激突は避けられないようだ。

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◆10月13日(土)
〇東京4R 2歳新馬 芝2000m(11頭):タイダルベイスン(秋山真一郎)、トウショウギブリ(吉田豊)
〇新潟5R 2歳新馬 芝1200m(17頭)
〇京都5R 2歳新馬 牝 芝1600m(10頭)
〇東京7R 3歳500万下 芝2000m:ウィケットキーパー(蛯名正義)
〇京都9R りんどう賞 2歳500万 芝1400m:スイートメドゥーサ

◆10月14日(日)
〇東京4R 2歳新馬 芝1600m(9頭)
〇京都4R 2歳新馬 芝1400m(12頭)
〇新潟5R 2歳新馬 牝 芝1600m(14頭)
〇京都5R 2歳新馬 芝2000m(13頭)
〇京都9R 堀川特別 3歳1000万下 芝1800m:ラシンティランテ(福永祐一)
〇京都11R GⅠ秋華賞 3歳オープン 芝2000m:オメガハートランド(石橋脩)
〇新潟12R 粟島特別 3歳500万下 牝 芝2000m:ソーテルヌ(鮫島良太)、ターフデライト(中谷雄太)

「今週の1番の注目は秋華賞だけど、1番の期待はりんどう賞のスイートメドゥーサよ」
とNさん。初戦はウインドストリームと同じ新馬戦で、時計や着差以上に高い素質を感じさせるレースだった。

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今週デビューするタキオン産駒の血統を確認した。

〇タイダルベイスン
⇒母父はBlushing Groom系のWagon Masterで英GⅡ(芝12F)など重賞3勝。母はチリGⅠ(芝2400m)の勝馬で、半兄のラトルスネークは新馬など芝1400mで3勝し、GⅢアーリントンCで4着、不良馬場の白百合S(オープン)で2着。
⇒5代までクロスはなく、芝向きで、適性距離は1800m~2200m。

〇トウショウギブリ
⇒母父は安田記念・マイルCS・天皇賞(秋)を勝ったニッポーテイオーで、母は芝1600m~1800mで4勝、半兄にセントライト記念2着など重賞2着5回のトウショウシロッコ、中山金杯3着のトウショウウェイヴがいる。
5代までクロスはなく、芝向きで、適性距離は1600m~2000m。

「2頭ともアウトクロスで、タキオン産駒の成功パターンだね」
と僕が言った。

「どっちも比較的長い距離がいいみたいだけど、初戦向きとは言えないでしょうね」
とNさん。タイダルベイスンはNさんのPOG指名馬なので、その点がいちばん気にかかっているようだ。

トウショウギブリはそうだろうけど、タイダルベイスンの方はお兄さんのラトルスネークが新馬を勝っているし、乗り込み量も豊富のようだから、初戦から期待できると思うよ」
と僕が応えた。

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今週は古馬もGⅡ府中牝馬Sにクリスマスキャロルが、J・GⅡ東京ハイジャンプにアグネスラナップが、オープンのアイルランドTにリルダヴァルレインボーペガサス、信越ステークスにコパノオーシャンズが出走する。

リルダヴァルにはそろそろ勝ってもらわないと困るけど、秘かに期待しているのは府中牝馬Sのクリスマスキャロルなのよ」
とNさん。クリスマスキャロル前走のGⅢマーメイドSは7番人気ながら2着に健闘した。

「持ち時計的には面白いと思うよ」
と僕が続けた。芝1800mの持ち時計は出走馬の中では1番で、前々走の1000万特別は上がり32.9の脚で差し切っている。

「そうなのよね。5歳馬だけど、ここ4戦はすべて2着以内だし、タキオンの仔にしては珍しく遅咲きなのよ」
とNさんも続けた。

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今週のタキオン産駒は2歳も3歳も古馬も楽しみな馬が多いようだ。

(つづく)