オルフェーヴルは2着の惜敗だった。
その健闘を讃えて、5代血統表を掲載した。その中に「メジロ」と「ダイナ」の名がある。クロスもNorthern Dancerではなくノーザンテーストだ。メジロマックイーンの母系は1907年に小岩井牧場がイギリスから輸入したアストニシメント系で、日本の3大基礎牝系の1つだ。
オルフェーヴルの血統表は日本の競馬の歴史そのものだ。
~~~
今週も、女性カメラマンのNさん、おにぎり屋のヤスさん、僕の3人で「十番勝負」をしているが、今週は3日間の開催で、土曜日と日曜日の12レースが終了した時点の成績は次の通りだった(Nさんは日曜日の京都3Rで軸馬が競走除外になったために合計11レース)。
〇Nさんは、11戦1勝(的中は1点)で、配当は6,510円だった。
〇僕は、12戦2勝(的中は4点)で、配当は2,670円だった。
〇ヤスさんは、12戦3勝(的中は6点)で、配当は6,540円だった。
月曜日は次の6レースが対象で、2歳戦が4レース、3歳戦が2レースだ。
◆10月8日(月)
〇京都1R 2歳未勝利 牝 芝1400m:アグネスコトブキ(小牧太)
〇京都3R 2歳未勝利 芝1800m:アーマークラッド(秋山真一郎)、コスモライセンス(高倉稜)
〇京都5R 2歳新馬 芝1600m(10頭):オアシスムーン(藤田伸二)、ジョリフェロー(池添謙一)
〇東京5R 2歳新馬 牝芝1600m(18頭)
〇京都6R 3歳上500万下 ダ1400m:メイショウグラハム(武幸四郎)
〇東京7R 3歳上500万下 ダ2100m:モントリヒト(北村宏司)
~~~
いつものように、月曜日のレースの開催時間順に予想を検討した。
〇京都1R 2歳未勝利 牝 芝1400m:アグネスコトブキ(小牧太)
⇒タキオン産駒のアグネスコトブキは、新馬戦は8番人気で8着だったが、上がり33.2はメンバー中1番で、展開によっては大駆けがある。
⇒前走未勝利戦で3着のエイティグローリー、5着のセイントデジタルとベルライン、前走新馬戦で4着のエーシンタヒチ、5着のヒシダイヤが有力だが、前走新馬戦で6着のエーシンウェンディ、未勝利戦で4番人気のキュールエアリスも侮れない。
僕は芝1400mで持ち時計上位のベルラインを、ヤスさんは芝1200mで持ち時計上位のセイントデジタルを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のアグネスコトブキの単複と、ベルライン、セイントデジタルへのワイドの合計4点。
〇僕は、ベルラインの単勝と、エーシンタヒチ、エーシンウェンディへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇ヤスさんは、セイントデジタルの単複と、エイティグローリー、ベルラインへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 ベルライン(父ダイワメジャー)1人
2着 キュールエアリス(父ウォーエンブレム)6人
3着 セイントデジタル(父アグネスデジタル)4人
*僕が、ベルラインの単勝(260円)を的中した。
*ヤスさんが、セイントデジタルの複勝(220円)と、1-3着のワイド(400円)を的中した。
「勝馬は完勝だったけど、アグネスコトブキは出遅れが痛かったね」
と僕が言った。アグネスコトブキは最後方から大外に持ち出して追い込んだが、5着に終わった。
「返し馬の時からテンションが高めだったから、それが影響したみたいね」
とNさん。母は外国産でスピードタイプだったが、アグネスコトブキにはその気性面が影響しているようだ。
~~~
〇京都3R 2歳未勝利 芝1800m:アーマークラッド(秋山真一郎)、コスモライセンス(高倉稜)
⇒タキオン産駒のアーマークラッドは前走3着、コスモライセンスは前走7着だったが、アーマークラッドは距離延長がプラスだったようで、今回も同じ芝1800mを選択してきた。
⇒前走新馬戦で2着のカレンバッドボーイ、未勝利戦で2着のマウイノカオイとイントレピッドの3頭が有力だが、前走新馬戦で4着のシュンケイリとスノーストーム、5着のアドマイヤキンカク、前走未勝利戦で2番人気のサンライズネオ、芝1800mで持ち時計上位のバロンミノルも差は少ない。
僕はリンカーン産駒のイントレピッドを、ヤスさんは浜中騎手が騎乗するサンライズネオを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のアーマークラッドの単複とコスモライセンスの複勝、2頭のワイドの合計4点。
〇僕は、イントレピッドの単複と、カレンバッドボーイ、アーマークラッドへのワイドの合計4点。
〇ヤスさんは、サンライズネオの単複と、バロンミノルの複勝、2頭のワイドの合計4点。
<結果>
1着 バッドボーイ(父マンハッタンカフェ)8人
2着 アーマークラッド(父アグネスタキオン)6人
3着 マウイノカオイ(父キングカメハメハ)4人
*Nさんが、アーマークラッドの複勝(690円)を的中した。
「うーん、悔しい!」
とNさん。ゴール前は2頭の頭の上げ下げになったが、ほんのわずかに届かなかったようだ。
「勝馬はマンハッタンカフェとMiswakiの配合だから、最後は距離適性の差だったかもしれないね」
と僕が言った。血統派のSさんによると、Miswakiは心肺機能が優秀で、今日のようなレースになると粘り強いタイプのようだ。
「アーマークラッドはお祖母ちゃんもお母さんも小倉2歳Sの勝馬だから、その差かもしれないわね」
とNさん。ここ2戦は芝1800mを使っているが、ベストは芝1600mだろう。
~~~
今日も旅行雑誌の編集者で血統派のSさんから新馬戦の推奨馬が届いた。
〇京都5R 2歳新馬 芝1600m(10頭)
<Sさんの推奨馬>
①血統の総合レベル…オアシスムーン(父アグネスタキオン):母父はGreen Desertで、母は新馬とオープンを連勝してファンタジーSで2着、おじに全日本2歳優駿で2着のメジャーアスリートがいる。桜花賞向きの配合で、父の産駒が得意とする距離だ。
②2歳戦向き…エーシンザピーク(父Giant's Causeway):母父はSeeking the Goldで、半兄は愛GⅠで2着、おばにファンタジーSで2着のシンコウノビーがいる。Northern Dancer4×3のクロスがあり、早熟でスピードの持続力のある配合だ。
③レース適性…テンプトミーノット(父ステイゴールド):母父はCrafty Prospectorで、祖母はサクラローレルの半姉、近親に小倉2歳Sなど重賞2賞のエピセアロームがいる。スピードとスタミナのバランスのよい配合だ。
その他では、ハーツクライ産駒で祖母がニュージーランドGⅡの勝馬のハートランド、ディープインパクト産駒で母が加GⅢの勝馬のサトノユニコーンも血統レベルは高いとのコメントがあった。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒で総合レベルのオアシスムーンの単勝とジョリフェローの複勝、オアシスムーンからジョリフェローとエーシンザピークへのワイドの合計4点。
〇僕は、2歳戦向きのエーシンザピークの単複と、オアシスムーン、サトノユニコーンへのワイドの合計4点。
〇ヤスさんは、テンプトミーノットの単複と、オアシスムーン、ハートランドへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 アクションバイオ(父ケイムホーム)8人
2着 ハートランド(父ハーツクライ)5人
3着 サトノユニコーン(父ディープインパクト)1人
「サトノユニコーンは距離適性だと思うけど、オアシスムーンの方はよくわからないね」
と僕が言った。1番人気と2番人気だったが、オアシスムーンは直線伸びずに5着に終わった。
「少し体が重かったのかしら?」
とNさん。478kgだったので、その可能性はあるかもしれない。
~~~
〇東京5R 2歳新馬 牝芝1600m(18頭)
<Sさんの推奨馬>
①血統の総合レベル…ダンスフェイム(父ファルブラヴ):母父はエルコンドルパサーで、祖母はオークスとエリザベス女王杯を勝ったダンスパートナー、おじに中山記念など重賞2勝のフェデラリストがいる。Fairy King、Sadler's Wells2×4などのクロスがあり、好不調の波の大きい配合だ。
②2歳戦向き…ダノンビーナス(父キングカメハメハ):母父はサンデーサイレンスで、母は京都牝馬Sの勝馬で桜花賞2着、祖母も中山牝馬Sの3着馬だ。母も早熟タイプで、2歳戦向きの配合だ。
③レース適性…エバーブロッサム(父ディープインパクト):母父はデインヒルで、半姉にヴィクトリアMを勝ったエイジアンウインズがいる。ディープインパクト×デインヒルは成功配合で、東京コースのマイルに向いたタイプだ。
その他では、ネオユニヴァース産駒でKris、Diesis3×3のクロスがあるプリンセスペガサス、同じくネオユニヴァース産駒でHalo3×4のクロスがあるキネオアンナ、ダイワメジャー産駒で半兄に新潟大賞典の勝馬のヒットザターゲットがいるブルジュオン、シンボリクリスエス産駒で祖母がミスターシービーとビクトリアクラウンの夢の配合だったアイドクレースも配合的には面白いとのコメントがあった。
<3人の予想>
〇Nさんは、総合レベルのダンスフェイムの単勝と、ダノンビーナス、エバーブロッサムへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇僕は、レース適性のエバーブロッサムの単勝と、ダンスフェイム、ブルジュオンへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇ヤスさんは、2歳戦向きのダノンビーナスの単複と、祖母がミスターシービーとビクトリアクラウンの夢の配合だったアイドクレースの複勝、2頭のワイドの合計4点。
<結果>
1着 ダノンビーナス(父キングカメハメハ)5人
2着 ダンスフェイム(父ファルブラヴ)4人
3着 アネモステラス(父フジキセキ)15人
*Nさんが、1-2着のワイド(1,000円)を的中した。
*ヤスさんが、ダノンビーナスの単複(1,180円+390円=1,570円)を的中した。
「大接戦だったけど、ダンスフェイムは出遅れが痛かったね」
と僕が言った。直線は馬込みを縫うように伸びてきたが、2着までだった。
「Sさんのおかげで的中したけど、ヤスさんのアイドクレースも健闘したわよね」
とNさん。好位につけて直線の半ばで先頭に立つ勢いだったが、最後は脚を失くしてしまった。
~~~
〇京都6R 3歳上500万下 ダ1400m:メイショウグラハム(武幸四郎)
⇒タキオン産駒のメイショウグラハムは、前走は初ダートで4着だったが、デビュー前は坂路で好時計を連発した馬で、距離短縮で一変する可能性がある。
⇒前走500万で1着のエーシンバサラ、3着のジョウショーキング、4着のリズミックビート、未勝利勝ちのヴィクタシアが有力だが、前々走500万で3着のエリモサプライズ、ハナノシンノスケ、ゴリラ、金沢で4連勝して中央に復帰したコルドバも差は少ない。
僕はダ1400mで持ち時計上位のエーシンバサラ、ヤスさんは前走未勝利勝ちで先行力のあるヴィクタシアを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のメイショウグラハムの単複と、エーシンバサラ、ヴィクタシアへのワイドの合計4点。
〇僕は、エーシンバサラの単勝と、ジョウショーキング、ゴリラへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇ヤスさんは、ヴィクタシアの単複と、エーシンバサラ、ジョウショーキングへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 ゴリラ(父サムライハート)1人
2着 リズミックビート(父クロフネ)11人
3着 サンクフルネス(父サムライハート)8人
「ヴィクタシア、惜しかったね」
と僕がヤスさんに言った。10番人気だったが、先行して最後まで粘っていたが、ゴール直前で3着馬にクビだけかわされた。
「メイショウグラハムは距離かしら?」
とNさん。スタートダッシュで遅れて後方から進み、直線ではインコースに入ったが、いいところなく9着に終わった。
「厩舎もメイショウグラハムの使い方を迷っているようだね」
と僕が言った。芝1800mの新馬戦を快勝したが、その後はダートにしたり距離を変えたりしている。
~~~
〇東京7R 3歳上500万下 ダ2100m:モントリヒト(北村宏司)
⇒タキオン産駒のモントリヒトは、前走はダ1800mの未勝利を勝ち上がったが、母父はMonsunで、距離延長はプラスになりそうだ。
⇒前走は500万で2着のモネロ、4着のトーセンセカイオー、5着のレジアーネ、アカシローレル、バシリクス、ローレルキングダム、ダ1800mの持ち時計上位のトウショウカムイとリキサンヒーローが有力だ。
僕はダ2400mで持ち時計上位のモネロを、ヤスさんはダ1800mで持ち時計上位のトウショウカムイを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のモントリヒトの単複と、モネロ、トウショウカムイへのワイドの合計4点。
〇僕は、モネロの単複と、モントリヒト、トーセンセカイオーへのワイドの合計4点。
〇ヤスさんは、トウショウカムイの単複と、モネロ、モントリヒトへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 トーセンセカイオー(父キングカメハメハ)3人
2着 レジアーネ(父ネオユニヴァース)6人
3着 モントリヒト(父アグネスタキオン)4人
*Nさんが、モントリヒトの複勝(260円)を的中した。
「距離適性もあるけど、コース適性もあるね」
と僕が言った。1番人気のモネロは5着、2番人気のローレルキングダムは12着だったが、東京コースでも長い距離のダート戦は展開が嵌らないと後方からのレースでは難しいようだ。
「モントリヒトは昇級戦だったけど、よく頑張ったわ」
とNさん。芝でもダートでも長い距離の方がいいようだ。
・・・・・・・・・・・・・・
今週の「十番勝負」が終わり、結果は次の通りだった。
〇Nさんは、17戦4勝(的中は4点)で、配当は8,460円だった。
〇僕は、18戦3勝(的中は5点)で、配当は2,930円だった。
〇ヤスさんは、18戦5勝(的中は10点)で、配当は8,730円だった。
「2人ともプラスで、お見事でした」
と僕が言った。
「だんだんと新しいルールに慣れてきたわ」
とNさん。1レース4点予想だが、どんな予想でもスタイルを変えないNさんとヤスさんの方が対応力は早いようだ。
「なかなか完全的中が出ないね」
と僕が続けた。4点中3点の的中はあったが、単勝が的中できるかどうかが最大のポイントになりそうだ。
~~~
来週は秋華賞で、タキオン産駒はオメガハートランドとラシンティランテが登録している。
「2歳のりんどう賞にスイートメドゥーサが出走するし、期待の新馬もデビューする予定よ」
とNさん。大竹厩舎のタイダルベイスンで、母はチリのGⅠ2勝馬だ。
「タイダルベイスンはラトルスネークの半弟だから、NHKマイルC向きだろうね」
と僕が続けた。
秋競馬はこれからが本番だ。
(FIN)
その健闘を讃えて、5代血統表を掲載した。その中に「メジロ」と「ダイナ」の名がある。クロスもNorthern Dancerではなくノーザンテーストだ。メジロマックイーンの母系は1907年に小岩井牧場がイギリスから輸入したアストニシメント系で、日本の3大基礎牝系の1つだ。
オルフェーヴルの血統表は日本の競馬の歴史そのものだ。
ファミリーNo | F8-c | 輸入基礎牝馬 | グランマステイーヴンス(USA) ~ |
---|---|---|---|
クロス |
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今週も、女性カメラマンのNさん、おにぎり屋のヤスさん、僕の3人で「十番勝負」をしているが、今週は3日間の開催で、土曜日と日曜日の12レースが終了した時点の成績は次の通りだった(Nさんは日曜日の京都3Rで軸馬が競走除外になったために合計11レース)。
〇Nさんは、11戦1勝(的中は1点)で、配当は6,510円だった。
〇僕は、12戦2勝(的中は4点)で、配当は2,670円だった。
〇ヤスさんは、12戦3勝(的中は6点)で、配当は6,540円だった。
月曜日は次の6レースが対象で、2歳戦が4レース、3歳戦が2レースだ。
◆10月8日(月)
〇京都1R 2歳未勝利 牝 芝1400m:アグネスコトブキ(小牧太)
〇京都3R 2歳未勝利 芝1800m:アーマークラッド(秋山真一郎)、コスモライセンス(高倉稜)
〇京都5R 2歳新馬 芝1600m(10頭):オアシスムーン(藤田伸二)、ジョリフェロー(池添謙一)
〇東京5R 2歳新馬 牝芝1600m(18頭)
〇京都6R 3歳上500万下 ダ1400m:メイショウグラハム(武幸四郎)
〇東京7R 3歳上500万下 ダ2100m:モントリヒト(北村宏司)
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いつものように、月曜日のレースの開催時間順に予想を検討した。
〇京都1R 2歳未勝利 牝 芝1400m:アグネスコトブキ(小牧太)
⇒タキオン産駒のアグネスコトブキは、新馬戦は8番人気で8着だったが、上がり33.2はメンバー中1番で、展開によっては大駆けがある。
⇒前走未勝利戦で3着のエイティグローリー、5着のセイントデジタルとベルライン、前走新馬戦で4着のエーシンタヒチ、5着のヒシダイヤが有力だが、前走新馬戦で6着のエーシンウェンディ、未勝利戦で4番人気のキュールエアリスも侮れない。
僕は芝1400mで持ち時計上位のベルラインを、ヤスさんは芝1200mで持ち時計上位のセイントデジタルを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のアグネスコトブキの単複と、ベルライン、セイントデジタルへのワイドの合計4点。
〇僕は、ベルラインの単勝と、エーシンタヒチ、エーシンウェンディへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇ヤスさんは、セイントデジタルの単複と、エイティグローリー、ベルラインへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 ベルライン(父ダイワメジャー)1人
2着 キュールエアリス(父ウォーエンブレム)6人
3着 セイントデジタル(父アグネスデジタル)4人
*僕が、ベルラインの単勝(260円)を的中した。
*ヤスさんが、セイントデジタルの複勝(220円)と、1-3着のワイド(400円)を的中した。
「勝馬は完勝だったけど、アグネスコトブキは出遅れが痛かったね」
と僕が言った。アグネスコトブキは最後方から大外に持ち出して追い込んだが、5着に終わった。
「返し馬の時からテンションが高めだったから、それが影響したみたいね」
とNさん。母は外国産でスピードタイプだったが、アグネスコトブキにはその気性面が影響しているようだ。
~~~
〇京都3R 2歳未勝利 芝1800m:アーマークラッド(秋山真一郎)、コスモライセンス(高倉稜)
⇒タキオン産駒のアーマークラッドは前走3着、コスモライセンスは前走7着だったが、アーマークラッドは距離延長がプラスだったようで、今回も同じ芝1800mを選択してきた。
⇒前走新馬戦で2着のカレンバッドボーイ、未勝利戦で2着のマウイノカオイとイントレピッドの3頭が有力だが、前走新馬戦で4着のシュンケイリとスノーストーム、5着のアドマイヤキンカク、前走未勝利戦で2番人気のサンライズネオ、芝1800mで持ち時計上位のバロンミノルも差は少ない。
僕はリンカーン産駒のイントレピッドを、ヤスさんは浜中騎手が騎乗するサンライズネオを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のアーマークラッドの単複とコスモライセンスの複勝、2頭のワイドの合計4点。
〇僕は、イントレピッドの単複と、カレンバッドボーイ、アーマークラッドへのワイドの合計4点。
〇ヤスさんは、サンライズネオの単複と、バロンミノルの複勝、2頭のワイドの合計4点。
<結果>
1着 バッドボーイ(父マンハッタンカフェ)8人
2着 アーマークラッド(父アグネスタキオン)6人
3着 マウイノカオイ(父キングカメハメハ)4人
*Nさんが、アーマークラッドの複勝(690円)を的中した。
「うーん、悔しい!」
とNさん。ゴール前は2頭の頭の上げ下げになったが、ほんのわずかに届かなかったようだ。
「勝馬はマンハッタンカフェとMiswakiの配合だから、最後は距離適性の差だったかもしれないね」
と僕が言った。血統派のSさんによると、Miswakiは心肺機能が優秀で、今日のようなレースになると粘り強いタイプのようだ。
「アーマークラッドはお祖母ちゃんもお母さんも小倉2歳Sの勝馬だから、その差かもしれないわね」
とNさん。ここ2戦は芝1800mを使っているが、ベストは芝1600mだろう。
~~~
今日も旅行雑誌の編集者で血統派のSさんから新馬戦の推奨馬が届いた。
〇京都5R 2歳新馬 芝1600m(10頭)
<Sさんの推奨馬>
①血統の総合レベル…オアシスムーン(父アグネスタキオン):母父はGreen Desertで、母は新馬とオープンを連勝してファンタジーSで2着、おじに全日本2歳優駿で2着のメジャーアスリートがいる。桜花賞向きの配合で、父の産駒が得意とする距離だ。
②2歳戦向き…エーシンザピーク(父Giant's Causeway):母父はSeeking the Goldで、半兄は愛GⅠで2着、おばにファンタジーSで2着のシンコウノビーがいる。Northern Dancer4×3のクロスがあり、早熟でスピードの持続力のある配合だ。
③レース適性…テンプトミーノット(父ステイゴールド):母父はCrafty Prospectorで、祖母はサクラローレルの半姉、近親に小倉2歳Sなど重賞2賞のエピセアロームがいる。スピードとスタミナのバランスのよい配合だ。
その他では、ハーツクライ産駒で祖母がニュージーランドGⅡの勝馬のハートランド、ディープインパクト産駒で母が加GⅢの勝馬のサトノユニコーンも血統レベルは高いとのコメントがあった。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒で総合レベルのオアシスムーンの単勝とジョリフェローの複勝、オアシスムーンからジョリフェローとエーシンザピークへのワイドの合計4点。
〇僕は、2歳戦向きのエーシンザピークの単複と、オアシスムーン、サトノユニコーンへのワイドの合計4点。
〇ヤスさんは、テンプトミーノットの単複と、オアシスムーン、ハートランドへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 アクションバイオ(父ケイムホーム)8人
2着 ハートランド(父ハーツクライ)5人
3着 サトノユニコーン(父ディープインパクト)1人
「サトノユニコーンは距離適性だと思うけど、オアシスムーンの方はよくわからないね」
と僕が言った。1番人気と2番人気だったが、オアシスムーンは直線伸びずに5着に終わった。
「少し体が重かったのかしら?」
とNさん。478kgだったので、その可能性はあるかもしれない。
~~~
〇東京5R 2歳新馬 牝芝1600m(18頭)
<Sさんの推奨馬>
①血統の総合レベル…ダンスフェイム(父ファルブラヴ):母父はエルコンドルパサーで、祖母はオークスとエリザベス女王杯を勝ったダンスパートナー、おじに中山記念など重賞2勝のフェデラリストがいる。Fairy King、Sadler's Wells2×4などのクロスがあり、好不調の波の大きい配合だ。
②2歳戦向き…ダノンビーナス(父キングカメハメハ):母父はサンデーサイレンスで、母は京都牝馬Sの勝馬で桜花賞2着、祖母も中山牝馬Sの3着馬だ。母も早熟タイプで、2歳戦向きの配合だ。
③レース適性…エバーブロッサム(父ディープインパクト):母父はデインヒルで、半姉にヴィクトリアMを勝ったエイジアンウインズがいる。ディープインパクト×デインヒルは成功配合で、東京コースのマイルに向いたタイプだ。
その他では、ネオユニヴァース産駒でKris、Diesis3×3のクロスがあるプリンセスペガサス、同じくネオユニヴァース産駒でHalo3×4のクロスがあるキネオアンナ、ダイワメジャー産駒で半兄に新潟大賞典の勝馬のヒットザターゲットがいるブルジュオン、シンボリクリスエス産駒で祖母がミスターシービーとビクトリアクラウンの夢の配合だったアイドクレースも配合的には面白いとのコメントがあった。
<3人の予想>
〇Nさんは、総合レベルのダンスフェイムの単勝と、ダノンビーナス、エバーブロッサムへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇僕は、レース適性のエバーブロッサムの単勝と、ダンスフェイム、ブルジュオンへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇ヤスさんは、2歳戦向きのダノンビーナスの単複と、祖母がミスターシービーとビクトリアクラウンの夢の配合だったアイドクレースの複勝、2頭のワイドの合計4点。
<結果>
1着 ダノンビーナス(父キングカメハメハ)5人
2着 ダンスフェイム(父ファルブラヴ)4人
3着 アネモステラス(父フジキセキ)15人
*Nさんが、1-2着のワイド(1,000円)を的中した。
*ヤスさんが、ダノンビーナスの単複(1,180円+390円=1,570円)を的中した。
「大接戦だったけど、ダンスフェイムは出遅れが痛かったね」
と僕が言った。直線は馬込みを縫うように伸びてきたが、2着までだった。
「Sさんのおかげで的中したけど、ヤスさんのアイドクレースも健闘したわよね」
とNさん。好位につけて直線の半ばで先頭に立つ勢いだったが、最後は脚を失くしてしまった。
~~~
〇京都6R 3歳上500万下 ダ1400m:メイショウグラハム(武幸四郎)
⇒タキオン産駒のメイショウグラハムは、前走は初ダートで4着だったが、デビュー前は坂路で好時計を連発した馬で、距離短縮で一変する可能性がある。
⇒前走500万で1着のエーシンバサラ、3着のジョウショーキング、4着のリズミックビート、未勝利勝ちのヴィクタシアが有力だが、前々走500万で3着のエリモサプライズ、ハナノシンノスケ、ゴリラ、金沢で4連勝して中央に復帰したコルドバも差は少ない。
僕はダ1400mで持ち時計上位のエーシンバサラ、ヤスさんは前走未勝利勝ちで先行力のあるヴィクタシアを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のメイショウグラハムの単複と、エーシンバサラ、ヴィクタシアへのワイドの合計4点。
〇僕は、エーシンバサラの単勝と、ジョウショーキング、ゴリラへのワイド、3頭の3連複の合計4点。
〇ヤスさんは、ヴィクタシアの単複と、エーシンバサラ、ジョウショーキングへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 ゴリラ(父サムライハート)1人
2着 リズミックビート(父クロフネ)11人
3着 サンクフルネス(父サムライハート)8人
「ヴィクタシア、惜しかったね」
と僕がヤスさんに言った。10番人気だったが、先行して最後まで粘っていたが、ゴール直前で3着馬にクビだけかわされた。
「メイショウグラハムは距離かしら?」
とNさん。スタートダッシュで遅れて後方から進み、直線ではインコースに入ったが、いいところなく9着に終わった。
「厩舎もメイショウグラハムの使い方を迷っているようだね」
と僕が言った。芝1800mの新馬戦を快勝したが、その後はダートにしたり距離を変えたりしている。
~~~
〇東京7R 3歳上500万下 ダ2100m:モントリヒト(北村宏司)
⇒タキオン産駒のモントリヒトは、前走はダ1800mの未勝利を勝ち上がったが、母父はMonsunで、距離延長はプラスになりそうだ。
⇒前走は500万で2着のモネロ、4着のトーセンセカイオー、5着のレジアーネ、アカシローレル、バシリクス、ローレルキングダム、ダ1800mの持ち時計上位のトウショウカムイとリキサンヒーローが有力だ。
僕はダ2400mで持ち時計上位のモネロを、ヤスさんはダ1800mで持ち時計上位のトウショウカムイを推奨した。
<3人の予想>
〇Nさんは、タキオン産駒のモントリヒトの単複と、モネロ、トウショウカムイへのワイドの合計4点。
〇僕は、モネロの単複と、モントリヒト、トーセンセカイオーへのワイドの合計4点。
〇ヤスさんは、トウショウカムイの単複と、モネロ、モントリヒトへのワイドの合計4点。
<結果>
1着 トーセンセカイオー(父キングカメハメハ)3人
2着 レジアーネ(父ネオユニヴァース)6人
3着 モントリヒト(父アグネスタキオン)4人
*Nさんが、モントリヒトの複勝(260円)を的中した。
「距離適性もあるけど、コース適性もあるね」
と僕が言った。1番人気のモネロは5着、2番人気のローレルキングダムは12着だったが、東京コースでも長い距離のダート戦は展開が嵌らないと後方からのレースでは難しいようだ。
「モントリヒトは昇級戦だったけど、よく頑張ったわ」
とNさん。芝でもダートでも長い距離の方がいいようだ。
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今週の「十番勝負」が終わり、結果は次の通りだった。
〇Nさんは、17戦4勝(的中は4点)で、配当は8,460円だった。
〇僕は、18戦3勝(的中は5点)で、配当は2,930円だった。
〇ヤスさんは、18戦5勝(的中は10点)で、配当は8,730円だった。
「2人ともプラスで、お見事でした」
と僕が言った。
「だんだんと新しいルールに慣れてきたわ」
とNさん。1レース4点予想だが、どんな予想でもスタイルを変えないNさんとヤスさんの方が対応力は早いようだ。
「なかなか完全的中が出ないね」
と僕が続けた。4点中3点の的中はあったが、単勝が的中できるかどうかが最大のポイントになりそうだ。
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来週は秋華賞で、タキオン産駒はオメガハートランドとラシンティランテが登録している。
「2歳のりんどう賞にスイートメドゥーサが出走するし、期待の新馬もデビューする予定よ」
とNさん。大竹厩舎のタイダルベイスンで、母はチリのGⅠ2勝馬だ。
「タイダルベイスンはラトルスネークの半弟だから、NHKマイルC向きだろうね」
と僕が続けた。
秋競馬はこれからが本番だ。
(FIN)