今年の皐月賞は、4月24日に東京で開催されることが発表されました。1988年以来のことです。


わたしが競馬を始めてから4回目のことです。


1回目は1974年で、キタノカチドキ(父テスコボーイ)が勝った年です。


2回目は1976年で、トウショウボーイ(父テスコボーイ)が勝った年です。


3回目は1988年で、ヤエノムテキ(父ヤマニンスキー)が勝った年です。


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キタノカチドキは、3歳(現在の2歳)の9月19日にデビューし、新馬デイリー杯3歳Sオープン阪神3歳Sと4連勝して最優秀3歳牡馬に選ばれました。


4歳時(現在の3歳時)は、きさらぎ賞スプリングSを連勝し、6戦無敗で皐月賞に出走しました。


皐月賞では史上初の単枠シード馬となりましたが、2着に1馬身半差で見事に優勝し、デビュー以来7連勝を飾りました。


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トウショウボーイは、4歳(現在の3歳)の1月31日にデビューし、新馬つくし賞れんげ賞と3連勝し、デビュー以来5連勝していた関西馬のテンポイントに次ぐ2番人気で皐月賞に出走しました。


皐月賞では、テンポイントに5馬身差をつけるレースレコードで圧勝し、デビュー以来4連勝を飾りました。


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ヤエノムテキは、4歳(現在の3歳)の2月27日にデビューし、新馬沈丁花賞とダート戦を2連勝し、東上最終便の毎日杯に出走しました。毎日杯ではオグリキャップの4着に敗れましたが、6分の3の抽選を突破して皐月賞に出走しました。


皐月賞では、25.2倍の9番人気でしたが、2着に4分の3馬身差で優勝しました。


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今年の3歳馬には、キタノカチドキのような馬はいません。もっとも近い存在は4戦3勝で2歳牡馬チャンピオンのグランプリボス(父サクラバクシンオー)ですが、皐月賞に出走するかどうかはまだ未定です。


3歳の1月にデビューし、無敗で皐月賞に出走したトウショウボーイのような馬になる可能性があるのは、2連勝中のトーセンレーヴ(父ディープインパクト)のみです。もし、トーセンレーヴ来週の毎日杯を勝ち上がるようならば、その可能性も十分です。


新馬沈丁花賞とダート戦を2連勝し、毎日杯に出走したヤエノムテキのような馬が今年もいます。4戦2勝のスマートリブレ(父ロージズインメイ)で、2月13日の未勝利沈丁花賞と連勝し、来週のスプリングS毎日杯に登録しています。もし、スマートリブレ毎日杯で1・2着し、皐月賞に出走するようならば第2のヤエノムテキになる可能性も出てきます。


今年の毎日杯にはセン馬のレッドデイヴィスが出走します。1988年のオグリキャップと同様にクラシックの出走権のない馬ですが、もし、レッドデイヴィスが優勝した場合は、毎日杯に出走し、抽選を突破して皐月賞に出走した馬には注意が必要です。こちらも第2のヤエノムテキになる可能性があります。


トウショウボーイの年のように、関東に新たな彗星が登場するかもしれません。その可能性があるのはサトノオー(父ディープインパクト)とショウナンパルフェ(父アグネスタキオン)、ルルーシュ(父ゼンノロブロイ)の3頭です。いずれも来週のスプリングS毎日杯に出走しますので、その結果に注目したいところです。


競馬ファンの中にはトーセンレーヴに夢をはせる人も多いと思います。しかし、トウショウボーイはデビュー前の調教で破格のタイムを出し、デビュー後も圧勝の連続で3連勝しました。今年のトーセンレーヴにはそれほどの衝撃はありませんが、皐月賞が1週延びたことは大きな運で、そんな年には新たな彗星が登場する可能性も十分です。