今週の共同通信杯(東京芝1800m)に出走する各馬の賞金は以下の通りです。
○ビッグロマンス(グラスワンダー)2810円
○ダノンバラード(ディープインパクト)2000万
○ロビンフット(ゼンノエルシド)2000万
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○ベルシャザール(キングカメハメハ)1200万
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○ダブルオーセブン(ダイタクサージャン)1030万
○サトノオー(ディープインパクト)900万
○タツミリュウ(チーフベアハート)900万
○ディープサウンド(ディープインパクト)900万
○ナカヤマナイト(ステイゴールド)900万
○ニジブルーム(ダンスインザダーク)900万
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○オンリーザブレイヴ(ディープインパクト)400万
○ミヤビファルネーゼ(ロージズインメイ)400万
○ユニバーサルバンク(ネオユニヴァース)400万
賞金2000万以上の3頭は、すでにクラシックに出走する権利を有しています。他の9頭よりも1キロ多い斤量となりますが、この3頭が共同通信杯に出走する意味はそれぞれ異なります。
ダノンバラードは初めての東京コースです。ダービーが行われる東京コースを経験することが1番の目的で、今後は皐月賞からダービーというローテーションを想定しての選択だと思われます。
ビッグロマンスは新馬戦以来の芝コースで、芝の適性確認です。結果が出なければダート路線に戻ることになると思われます。
ロビンフットは札幌でのコスモス賞以来の芝1800mで、今回は距離適性の確認でしょう。結果によっては、クラシック路線からマイル路線への変更となるかもしれません。
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賞金1200万のベルシャザールは、まだクラシックの出走権が確定していません。2着以内に入って賞金を増やすことが目的の第一ですが、この馬にとっても初めての東京コースになります。前走は中山コースで勝っていますので、東京と中山とどちらにより適性があるのかを確認することも目的のひとつでしょう。
賞金900万の5頭にとっては、2着以内に入ってクラシックの出走権を獲得することが最大の目的です。その意味ではこのレースが皐月賞出走の正念場で、上記4頭以上に勝負がかかっています。
賞金400万の3頭は、ここで2着に入ってもクラシックの出走権が確定しません。自己条件ではないこのレースを選択した意味は、いずれも東京コースに適性があるという判断でしょう。
以上のことから、今回は900万の5頭の中から軸馬を選ぶこととします。
◎ナカヤマナイト
○ベルシャザール
▲ダノンバラード
△サトノオー
△ディープサウンド
△ニジブルーム
△ユニバーサルバンク
本命のナカヤマナイトは、前走でベルシャザールの2着でしたが、東京コースに替わって逆転可能と判断します。騎手が固定されていることもプラスです。
今回はデムーロが初めて騎乗するベルシャザールが勝ち上がるようならば、今年のクラシック戦線の本命になります。可能性としては皐月賞・ダービーの2冠もあるかもしれません。
他の馬は東京コースの適性を評価しましたが、最終的には、当日の馬体重とパドックを確認してから決定します。
(つづく)