朝日杯FSの登録馬が発表されました。合計28頭ですが、そのうち賞金上位の12頭は出走が可能で、残り4頭は5頭での抽選となります。


出走可能な12頭は以下の通りです。


アドマイヤサガス(父フジキセキ) デイリー杯2歳S2着 ノーザンファーム

エーシンブラン(父スウェプトオーヴァーボード) ダリア賞 栄進牧場

オースミイージー(父ハーツクライ) ききょうS 広富牧場

グランプリボス(父サクラバクシンオー) 京王杯2歳S ノーザンファーム

サダムパテック(父フジキセキ) 東京スポーツ杯2歳S 社台・白老ファーム

トキノゲンジ(父プリサイスエンド) 福島2歳S 小倉牧場

ブラウンワイルド(父ワイルドラッシュ) 小倉2歳S 田鎖牧場

マイネルラクリマ(父チーフベアハート) 新潟2歳S2着 武牧場

マジカルポケット(父ジャングルポケット) 函館2歳S 森永牧場

リアルインパクト(父ディープインパクト) 京王杯2歳S2着 ノーザンファーム

リフトザウイングス(父ハーツクライ) 東京スポーツ杯2歳S2着 社台ファーム

ロビンフット(父ゼンノエルシド) いちょうS 赤石久夫



(以下、抽選対象)

シゲルソウサイ(父Tale of the Cat) 500万下 F&F Investments

タガノロックオン(父ロックオブジブラルタル) 500万下 新冠タガノファーム

タツミリュウ(父チーフベアハート) きんもくせい特別 中島牧場

リベルタス(父ディープインパクト) 千両賞 社台ファーム

ワイズリー(父ムーンバラッド) かえで賞 小泉牧場



抽選対象馬を除く今年の出走馬の特徴は以下の通りです。


1)種牡馬

・ハーツクライ、フジキセキが各2頭で、その他は1頭ずつの登録。

・キングカメハメハやクロフネ、アグネスタキオンなどの産駒が不在で、リーディング上位の種牡馬の産駒が少ない。

・2歳リーディング首位のディープインパクト産駒は1頭のみ。


2)生産牧場

・ノーザンファームが3頭、社台ファームと社台・白老ファームが各1頭で、例年に比して社台系の牧場が少ない。


3)戦績

・重賞勝ち馬は4頭、2着馬は4頭、オープン勝ち馬は4頭。

・無敗馬(2戦2勝)は1頭のみ(マジカルポケット)。



人気の中心は東京スポーツ杯2歳Sの1・2着馬と、京王杯2歳Sの1・2着馬でしょうか。


他では、函館2歳Sの覇者で無敗馬のマジカルポケットですが、最有力のサダムパテックが新馬戦で牝馬のケイティーズジェムに敗れているように、今年は牝馬のレベルが高いようです。その点から見ると、デイリー杯2歳Sでレーヴディソールの2着だったアドマイヤサガスにも注目が必要です。


2歳戦線を席巻しているディープ産駒は1頭しか出走せず、また、来春のクラシックをめざす有力馬たちはラジオNIKKEI賞に向かうため、サダムパテックで断然という前評判のようですが、戦績的にも血統的にもそれほどの差はなく、現時点では「混戦」という見方をしてよいと思います。


(既出の記事を一部修正しました)