今週は牝馬の祭典です。3歳馬はGⅠの秋華賞が、古馬はGⅢの府中牝馬Sが開催されますが、もっとも注目しているのはGⅡのデイリー杯2歳Sに牝馬でただ1頭出走するレーヴディソールです。
新馬・重賞とも、牝馬限定のレースもありますが、レーヴディソールは新馬戦に続いて牡馬と混合の一般レースに出走してきました。厩舎の期待度と自信が感じられます。
牝馬は、仕上がりが早い、スピードと瞬発力に優れている、小回りのコースに強いといった、限定的なイメージが強かったのですが、そのイメージや既成概念を変えたのがウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタといった女傑たちです。
レーヴディソールはどんなタイプの馬でしょうか。血統的にはウオッカやダイワスカーレットと同様にスピード色の強い配合です。ウオッカは母系から、ダイワスカーレットは父のアグネスタキオンから優れた心肺機能を受け継いだと思いますが、レーヴディソールはどうでしょうか。
その秘密はレーヴディソールのお尻にあるように思います。新馬戦で見たレーヴディソールのお尻に惚れぼれとしました。その姿は同じタキオン産駒のダイワスカーレットよりも、同じ芦毛で牡馬のキャプテントゥーレを彷彿とさせます。うら若き娘をつかまえて牡馬と似ているなどと言うとレーヴディソールに怒られそうですが、路線的にもキャプテントゥーレによく似ています。
キャプテントゥーレは3年前のデイリー杯2歳Sの覇者ですが、2番手を進み、直線で抜け出して快勝しました。また、昨年は同じタキオン産駒のリディルが後方待機から直線一気の脚を使って差し切り勝ちをしました。今年のレーヴディソールはどんなレースをするのでしょうか。新馬戦のレース振りからするとキャプテントゥーレと同じ位置でレースをするような気がしますし、それが脚元にあまり負担をかけない乗り方だと思います。恐らく、レーヴディソールは今後もキャプテントゥーレと同じような路線を進むのではないかとも予想しています。
女版のキャプテントゥーレのレースに注目です。