今年の2歳は新種牡馬のハーツクライディープインパクトの戦いになっています。いずれもサンデーサンレンスの直仔ですが、ポストサンデーサンレンスの座はどの馬が獲得するのでしょうか。



サンデーサンレンスの産駒が不在となった2004年生まれ以降の世代別リーディングサイヤーは以下の通りです(カッコ内は主な産駒)。



[2004年生まれ]


○1)アグネスタキオン(ダイワスカーレット)


○2)ダンスインザダーク(ザレマ)


●3)タニノギムレット(ウオッカ)


○4)マンハッタンカフェ(マンハッタンスカイ)


●5)クロフネ(スリープレスナイト)



[2005年生まれ]


○1)アグネスタキオン(ディープスカイ)


●2)シンボリクリスエス(サクセスブロッケン)


●3)クロフネ(ブラボーデイジー)


●4)ジャングルポケット(オウケンブルースリ)


○5)フジキセキ(エフティマイア)



[2006年生まれ]


○1)スペシャルウィーク(ブエナビスタ)


●2)キングカメハメハ(フィフスペトル)


●3)シンボリクリスエス(サンカルロ)


○4)マンハッタンカフェ(レッドディザイア)


○5)ネオユニヴァース(ロジユニヴァース)



[2007年生まれ]


●1)キングカメハメハ(アパパネ)


●2)クロフネ(ベストクルーズ)


○3)ゼンノロブロイ(サンテミリオン)


○4)マンハッタンカフェ(ゲシュタルト)


○5)フジキセキ(ダノンシャンティ)


サンデー系(○)は年度によって顔ぶれが変わっていますが、それは層の厚さとも言えます。今後も有力な新種牡馬が登場しますので、しばらくはこのような状態が続くと思われます。



非サンデー系(●)は、キングカメハメハクロフネシンボリクリスエスなど、芝・ダート兼用であることが大きな武器になっています。また、ジャングルポケットタニノギムレットも健闘していますが、2頭とも大レースの強さが特徴です。



今年は総合リーディングでキングカメハメハが独走していますが、来年以降はまた混戦になるのでしょうか。夏のローカル戦、先週の毎日王冠の結果を見ると2007年生まれのレベルの高さはかなりのものです。その点から言えば、現時点で2007年生まれのチャンピオンであるキングカメハメハの時代がしばらく続くかもしれません。



キングカメハメハに対抗できるのはどの馬でしょうか。来年以降は、出走頭数から言えばディープインパクトが最有力候補ですが、ダート戦や悪い馬場への対応などに未知数な部分が残ります。ハーツクライも候補になりますが、出走頭数が少ないため、大レースでの活躍が絶対条件で、母父トニービンの血に期待したいところです。


2007年生まれの上位組ではゼンノロブロイにもっとも期待できますが、2008年生まれにもうひとつ勢いがないのが気になるところです。



昨年と今年の種付け頭数からはマンハッタンカフェネオユニヴァースも有力ですが、いずれも安定性に欠けるところがあり、候補の域を出られません。

2004年と2005年生まれはアグネスタキオンでほぼ確定ですが、2006年以降の戦いはまだまだ続きます。ポストサンデーの戦いもしばらく続くことになりそうです。