面接から内定まで  

 

 

21%

 

 

これは、2018年卒採用での、面接を通過する割合についての統計データです。(リクルート・キャリア調べ)

企業が内定を出した数を面接した数で割った割合です。

これは、企業規模、業種によっても、そんなに大きくは変わりません。

 

例えば、面接が3回あるとすれば、その度ごとに応募者が6割になるイメージです。

 

 

54%

 

 

これは内定決定率です(内定者数 / 内定出し数 )。逆にいうと、内定辞退率は46%ということになります。

 

これだけのデータから推測すると、10社面接を受けられるまで、エントリーシートを送り続ければ、1,2社内定できることになります。

 

しかし、実際にはそう上手くはいきません。

 

例えば、全然面接に呼んでもらえないとか、一次面接は通過するが、なかなか最終までたどり着けないとか。

そういうことはよく起こります。

 

前者の原因には2つ考えられます。1つは、基本ができていないケース。もう1つは、その企業、またはその業種・業界に合っていないケースです。

 

後者の原因も同じことです。基本はできているが、踏み込みが足らないケースと、その企業、またはその業種・業界に合っていないケースです。

 

基本ができていない、あるいは踏み込みが足らない場合は、場数による錬成が必要かも知れません。また、第三者の目によるレビューも有効です。「自分目線」から脱却し、「企業目線」で見直すのが良いでしょう。

 

同規模や同業での結果が全てダメなのであれば、相性が悪い可能性があります。そもそも論に立ち戻り、「就活の軸」と「ストーリー」を練り直して臨む必要があるかも知れません。

 

就活は、合うか合わないかが成功のカギになります。合わないところにいくら応募しても、マッチングすることはありません。

 

とはいえ、最初の段階では、何が自分に合うのか、どこが自分に合うのか、なかなか見えて来ません。

そこで、この時期有効になるのは、幅広く企業を見ておくことです。

大企業なら大企業なりの、中堅・中小なら中堅・中小なりの長所短所があります。この業界が良いと思っていても、実は未知の面白い業界があるかも知れません。

業種、業界、企業規模を問わず、むしろ色々な切り口でもって間口を広げておきましょう。

就活後半戦になって、有効に作用するはずです。

 

ここ数年の就活は、ある意味短期決戦です。事前の準備をしっかり行っておかないと、情報の渦、世の中の流れに巻き込まれて、右往左往している間に、気が付いたら内定していない(あるいは内定してしまった)ということになります。

 

追い風が吹いている中、内定しない確率は低くなって来ています。今、考えないといけないのは、とりあえずの就職、あるいは合っていない企業への就職による早期離職を避けることです。

そのためにも、何のために働くのか、自分はどう生きていきたいのかについてしっかりと考え、それを軸にして就活を進めていただきたいと思います。