新卒採用についての企業へのアンケートから(2)

 

 

採用枠は拡がる!

 

 

前年と同様とする企業が5割、前年より増加する企業が3割以上も有ります。特に大企業では5割が採用数を増やすと言っています。

 

これは、総求人数が増えるということです。そういう意味においては、広き門になります。採用予定数に対して、大手企業の9割以上は充足している一方、中堅・中小企業での充足率は8割に満たない状況です。就活生の大手志向が続く中、この傾向は来年度も続くと言えそうです。

 

いずれにしろ、どの企業においても、益々、母集団形成の重要性が増してくるでしょう。

 

大手では、インターンシップの実施とリクルーターの活用がポイントになると考えています。

一方、中堅・中小では、大学・研究室の訪問、学内セミナーの参加など、きめ細かな対応により、強固な母集団を作ろうとしています。

 

就職サイトの活用や、合同企業説明会への参加については、実施はするものの力点は移りつつあります。

 

企業の採用活動は、より多角化すると考えられます。就活生は、自分の志望する企業がどんな採用活動をするのか、しっかりと見極めて、対応のタイミングと方法とを間違わないようにしなければなりません。

 

例えば、大手企業を志望する人は、早期の業界研究とインターンシップの参加は、マストアイテムとなるでしょう。OB訪問も有効な手段です。情報に振り回されてはいけませんが、必要最低限の情報はしっかりと身につけておくことが必要です。

 

それに対して、中堅企業志望の方には、自分の大学と企業とのコネクションを有効に利用することをお勧めします。研究室やキャリアセンターに直接求人票を持参している企業は、その大学をターゲット校と考えています。特に、近年、その大学の卒業生を複数名採用している企業は有力です。その人たちが活躍しているのであれば、相性も良いはず。大手企業には無い面白さや、やり甲斐が見つかるかも知れません。

また、大手企業を志望している場合でも、保険の意味では有効です。困ってから訪れるのではなく、転ばぬ先の杖ということもあります。

 

いずれにしろ、就活は合うか合わないかですから、自分の生き方にあった志望先を探すことが大切です。