[就活情報!]  大卒有効求人倍率(その1)

 

  

 

大学新卒で民間企業を志望している学生(いわゆる就活生)は、約40万人。

それに対して、企業が新卒に対して出している求人数は、約70万人。

 

 

最近のデータですが、この数字だけで考えると、就活はそんなに難しいものではないように思えます。

 

ただ、この求人数には、特殊な要件(例えば特定の資格を要する求人や、逆に学歴を問わないもの)も含まれますので、純粋に一般の新卒の大卒だけに対する求人というわけでは有りません。とはいえ、それを除いたとしても、求人は十分に存在するわけですから、一部の就活生が考えている、感じているような絶望的なものでは決してないどころか、楽観視はできないものの、心身をすり減らして、あるいは就活のためにうつ状態に陥るようなものでは全くないのです。

 

では、なぜ「今年の就活は楽勝!」とはならないのでしょうか?

 

それは、就活生の志望と求人との間にミスマッチが起きているということ、そして、そのミスマッチは、残念ながら就活生の現状認識の不十分さと、一部の企業が行っている目先の利益のためだけの採用活動、および就活支援とは名ばかりの就活生を食い物にする良からぬ連中の存在に起因しているのはないかと思っています。

 

採用側の問題については、ここでは詳しくお話ししませんが、とにかく就活生の皆さんは、その様な連中には決して関わらないようにしてください。(良ければ、以下のページをご参考に)

 

Q4, Q5, Q6

http://ameblo.jp/jukucho2013/theme-10101233765.html

 

 

[就活情報!]  甘い言葉には気を付けよう!

http://ameblo.jp/jukucho2013/entry-12260923776.html

 

 

一方、就活生の認識で一番気になるのは、無意味な大企業志向です。

 

企業規模は、それぞれの企業とその事業にとって、それなりに重要な要素になります。が、就活生がそれを十分に理解しているのかと考えると、なかなか難しいように思えます。

 

企業研究を行ってその企業の魅力を理解し、自分とのマッチングを考えた上での企業選びで、結果として大企業だった、というのであれば良いのですが、ただ何となく大企業がいい、自分はそれなりの大学に行ってるし、親もそう言うし、友だちも受けるし、みたいなところで選んでいるのであれば、企業が求めているところと大きな隔たりがあるように感じます。

 

本来ならば、大企業に向いていない人が大企業を志望して、とはいえ6月1日選考開始ということで、今は宙ぶらりん状態になっているのだとすれば、6月1日をターニングポイントにして、大手企業は一斉に合否の決着を付けていきますので、大量のお祈りメールが連発されるのではないかと危惧しています。

 

不幸なのは、就活生の一部には、その認識が欠けているということです。

 

5000人以上規模の企業の求人数は約5万人、1000人以上であれば約13万人、300人以上では15万人となっています。これらに対する有効求人倍率は、それぞれ0.59、1.12、1.17です。

 

この数字だけで考えても、大手企業の受験者のおよそ半分は不採用になることが分かります。

 

大企業になればなるほど横並び意識は高いですから、この時期の採用活動は、内定予定者の囲い込みに必死です。そのおかげか、ネームバリューのおかげか、いずれにしろ大企業の内定辞退率は低くなっています。

逆に言うと、この時期に囲い込みの対象になっているのであれば良いのですが、そうでなければ、お祈りの可能性は高いと考えられます。

 

では、この時期、どういう考え方、対応が出来るでしょうか?   (続く)