Q41  面接では「御社が第一志望です」と言った方が良いですか?

 

 

志望動機は、就活を進める上で、重要な位置を占めます。「なぜその企業を志望するか」ということは、なぜ働くのか、どの様に働くのか、ということにつながるからです。

 

どの様な職業観を持っているか、何を目的にどの様な働き方をしたいのか、真面目に一生懸命働いてくれるか。こういうことは、入社後のパフォーマンスに大きく影響するので、そういう意味において、それが推測できる志望動機を知るということは重要になります。

つまり、大げさに言うと、志望動機を確認することによって、その人の将来が見えてくる、ということです。

 

逆に言うと、ざっくり割り切ってしまえば、自社が第一志望であるかどうかについては、そんなに重きを置いていません。仮に、第一志望でなかったとしても、縁あって入社してくれるのであれば、そして、その人が優秀でありさえすれば、第一志望でなくても良いんです。ただ、いやいや入社すると、その後の定着に影響するので、自社が第一志望であって欲しい、とは思います。

 

もし企業が就活生に、「当社が第一志望ですか?」と聞く場合、その理由は大きく2つあります。

 

第一は、企業は真面目に採用活動を行う以上、内定辞退は避けたいわけで(例えば、人数を揃えないといけないとか、採用数が少ないとかの理由で、穴が開くと死活問題になるからです)、企業によっては、必要採用数が充足しないと、採用担当者の責任を問われることさえあります。

 

もう一つの理由は、第一志望かどうかを聞くことによって、人柄を窺い知ることができるからです。例えば、正直に話すか、うまくごまかすか、ハッタリをかますか、答えに窮するかなど、様々な回答で個性が現れます。

 

 

ということで、結論としては、「企業は、志望動機については重要視するが、自社が第一希望かどうかについては、それほど気にしていない。」ということでした。

 

とはいえ、はっきりと「第一志望じゃありません!」と言われるのも、嬉しいものではないですから、もし第一志望ではなくても、「まだ絞りきれていないので、どちらの企業にも強く惹かれる魅力を感じています。」程度の大人対応が良いのではないでしょうか。