Q39  上手く出来た、手ごたえがあったと思っていても、次に進めません

 

 

 

「よし!上手くPR出来た!」と思っても、結果は…  ということがあります。

  

これは、自分が「言いたいこと」と、企業が「聞きたいこと」がズレていることに原因する場合があります。

 

就活情報会社のデータでは、就活生の一押しPRポイントの上位に、「部活・サークル活動」、「アルバイト経験」、「趣味・特技」があるのに対して、企業が聞きたい点・評価する点には、「どのような勉強・研究をしてきたか」、「大学で身につけた専門性は何か」というようなものがあり、大きなズレを示しています。

 

当然、「人柄」とか「その企業への熱意」といったものは、両者に共通しています。

 

 

企業として、部活・サークル活動・アルバイト・特技などを評価していない訳ではないのですが、活動している事実だけではなく、そこから何を学んだか、今後、それをどのように活かせるか、が大切だと思っています。

 

大学での勉強・研究についても、コツコツと努力を続けないと成果を出せないことに対して、必死で取り組んだかということを確認したいのであって、結果を求めている訳ではありません。ですから、コツコツと努力を続けた、必死で取り組んだと分かるエピソードが部活なのであれば、それでも全然構わないのです。

 

 

また、同じ調査では、戦力になるまでの期間としてどれくらいを希望するか、という質問がありますが、学生の6割以上が1年未満なのに対して、企業の過半数が2年以上掛かると考えています。そのため、企業では、先ほどの評価する項目の上位に、「今後の可能性」、つまり伸びしろがあるかどうかを挙げています。

 

 

以上のことから、想定質問に対して企業ウケのする回答を準備し、短期的な結果を出そうとする就活生に対して、長期育成の観点から、真面目な日頃の努力と、相手とのコミュニケーションの中で、自分の頭で考えて答えを出していく姿勢を評価したい採用担当者とのギャップが感じられます。

そのギャップが故に、就活生の皆さんが「出来た!」と思っていても、結果として出来ていなかった、ということになるのだと思います。

 

したがって、部活やアルバイトの経験をPRするのであれば、そこで自分の成長につながるどのような経験をしたか、その経験から何を学んだか、その学びを今後社会人としてどのように生かそうと考えているか、などについて説明すれば、企業の目線にあったPRになるのではないでしょうか。

 

 

なお、企業目線については、以下のブログを参考にして下さい。(^-^)

 

http://ameblo.jp/jukucho2013/entry-12254377052.html