「古文は日本語ではない」「古文は外国語だ」とよく言われます。
「だから古典文法を覚えなければならない」がその心ですが、これは本当なのでしょうか。
僕自身は高校の古文の勉強では古文が読めるようにはならなかったのですが、大学に入ってから井原西鶴に興味を持ち、『日本永代蔵』の原文を岩波文庫で買って、何度も読みかけては挫折するということを1年ほど繰り返すうちに、あるとき、ふっと「古文の乗り」を体得し、読めるようになりました。
古文は日本語です。
文法とか単語とか、余り難しいことを言わなくても、ただ読み慣れるだけで現代文と同じ感覚で読めるようになるし、そうなれば一生の趣味にもなるので、是非気楽に取り組んでほしいと思います。