■経営者に必要な矛盾した能力についての考察 | 女性起業塾通信

■経営者に必要な矛盾した能力についての考察

こんな風に質問を うけていたりとか、
日々、経営者として必要な能力は何かとか、

ちょっとおこがましいのですが、
女性起業塾でそれをどう、カリキュラムにしたり、どう伝えるべきかなど
真剣に考えていると、


常々繰り返している、
右脳と左脳
主観と客観

などのバランスというところにいきつく。


バランスがいいということをどうやって表現したらいいのかな
など、考えていると、

結局経営者には矛盾している能力のなかでの
中立ポイントをどこに持っていくかによって、
その経営センスが問われるのではないか。


また、その中立ポイントをどこにするかが、
経験によってしか学べないことなのかもしれないと思う部分もある。


たとえば、

楽天的であることは大切だけれども、
それは、同時にできるだけ悲観的な視点から
しつこく見直しネガティブポイント
をクリアしていなければならないし、

すばやい決断をしなくてはいけないけれども、
それは、同時に、慎重に慎重に、検討、
シュミレーションされたものではければいけない。

経済的に合理的な決断をしなくてはいけないけれども、
それは、人間の感情や感性みたいなものを加味していなければならない。

などなど、数え上げたらきりがないけれども、

前者だけでもだめで、後者だけでもだめ
どのバランスポイントで判断するのか。


ビジネスそのものの、単なるアイディア勝負だと私は思わない。
勢いとかタイミングだけでもない。
もちろん大切な要素のひとつかもしれませんが。

直感力で突き進むことも大切だけれども、
たくさんの直感的に湧き出たものから、
しつこく慎重に検討された案がのこっていったり、

前者だけだと、いかにも、
勇気があるとか、パワーがあると憧れを抱かれそうだけれども、
運がよければ一時的にはうまく行く状況を手に入れることができても、
それは、一時に過ぎず、
何か時代を変えるほどのことはできないのだと思う。

永続的に経営者として、会社の信頼を社会から獲得していくというのは、
とってもとっても地味なことの積み重ねなんだと思う。

だから逆に「経営」っていう仕事って、

精神的にプレッシャーに強ければ、
頭が異常に強ければ(よいといい意味ではなく)
考えまくることに疲れない人であれば、
当たり前のことを淡々と確実にこなすことができれば、

普通の人でもできるのだと思う。


そう強く思うからこそ、
だから、女性起業塾を続けているのだと思います。


というわけで、
これから出会う塾生の皆様
どうぞ、よろしくお願いいたします。