続「真っ赤な薔薇」は艶熟の理
こんにちは。
店番です。
大変お待たせしました、前回の続編です。
え!待ってない?
…強制的に参ります。
「その時」は何の前触れもなく突然やってきました。
熟奥様がプールから上がろうとしたその瞬間、ラッシュガードがめくれチラリとその肉付きの良いお腰が露わになったのです。
常人の眼には何の変哲も無い0.2秒のひとコマでしかないのですが、訓練された店番の眼にはスーパースローのごとく鮮明で年末の忠臣蔵のごとき長編大作として写っていたのです。
な
なんと!
…これは⁉︎
水に濡れた真っ赤な薔薇の入れ墨が、夏の太陽を浴びて輝いているではないですか!
咄嗟に見てはいけないものを見た気になり、所在無げに宙をさまよう店番の視線の先に…またしても鋭く光るものが!
それはこの世のものとは思えぬ鋭い眼光…
誰だ⁉︎
思わず店番は声に出してしまいました。
なんと、ごく平凡でどちらかと言えば冴えないはずのご主人のものでした。そしてその目は
「見たな!」
と暴力的な気迫を帯びて問いかけてきます。
その刹那、人間離れしたお節介と、入院レベルの思い込みを持つ店番の推理がすべての謎を解き明かしたのです。
つづく
封印された過去
暴かれる真実
謎の推理!
意味不明な思い込み!
衝撃のラストと、いつもの展開!
次回
終「真っ赤な薔薇」は艶熟の理
お楽しみに。