こんにちは!伊丹市の個別指導専門塾、学習教室サクセスの岩田です。
さて、昨日の記事「達成感をコントロールし、得点力を上げる(前半)」の続きです。
上の図を用い、「まとめノートをつくる」「問題集をするだけ」にとどまっている現状からスタートし、「理想」とする右上のポジションにもっていくにはどうすればよいか?ということを考えていきました。
まず結論としてお伝えしておきたいのは、以下のイメージです。
まとめノートにより得点力をつけていくのではなく、あくまで問題を解く中で得点力を上げ、達成感もアップさせていくという方向です。
ただ「問題集をやった」というだけでなく、
何に気をつけ、どのような工夫をすることにより、矢印のようにグッと右上にもってこられるか、今回は具体的な方法をあげていきます。
(1)まとめノートはやめておく。ノートには「自分の気づき・メモ」を書き込む。
間違えたポイントなどをノートに書き留めて、振り返るのは大切なことです。
上の例のように、ノートに自分の間違いに対して書き込みをしましょう。その時、「きれいにしすぎない。時間をかけすぎない」という意識が大切です。
自分が分かれば良いからです。
(2)やったページは折り曲げる
目に見えてそして“体感できる”達成感を持ちたいところです。
そこでオススメな一例は、問題集の1度やったページの右上の隅を折り曲げていくことです。
1回目はページの右端を折り、2回目はページの右下の隅、というように「やればやるほど、問題集が変形していく」状態にすれば、自分の"足跡"が見てとれるます。これはなかなか楽しいものです。
このように問題集を自己流にカスタマイズすると、より愛着が湧いてきます。そしてその愛着がこの1冊を完全にやりきってやろう!という気持ちに繋がります。
(3)答え合わせには"思いっきり”時間を使う
人は自分の間違いから最も多くことを学べます。特に間違えた問題は
①なぜそうなるのか
②次に解くときに、どう考えれば解けるようになるのか
この2点に思いっきり意識を向けましょう。
テキトーな感じでマルバツだけを付けるようなマル付けからは卒業です。①②を伴わないものはいわゆる「勉強のための勉強」で、最も成果に繋がりにくいものです。
(4)間違えた問題には鉛筆でマルを入れる
「鉛筆で」というのがミソです。
完全に理解できるようになったら、そのマルを消しゴムで消しましょう。
(5)その日の学習は、鉛筆でマルの付いている問題の復習から始める
2~3日前に鉛筆で付けたマル印の問題(1回目できなかった問題)をまず解き直してみましょう。
無事解けていれば、それは消しゴムで消しましょう。そうして最初は分かっていなかった問題をどんどん潰していく。こういうことでも確実に頭に入ってきているということを実感出来ます。
「できるようになった→消しゴムで消す」という一連の動作が少し楽しくなったらしめたものです。
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さて、前半と合わせて、ざっといきました。
形にこだわるのが受験勉強ではありません。きれいな成果物を作るために勉強するのでもなく、ましてやお母さんの安心のために見せかけの勉強をするのではありません。
自分の中に確実に落とし込むことを意識して取り組むのです。
そして、その中での動作に達成感を得られるような仕組みを組み込んでおくことは、あなたの受験勉強を加速させます。
今回、そのための方法の一例をご紹介しました。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!