こんにちは。

塾・予備校専門税理士の渡辺年弘です。

 

今日は、

私が会計を学び直すキッカケになった

言葉についてお話します。

それは、これです。

 

「財務部門こそ、

 すべてを顧客から始めよ」

   

出典は、

ティエン・ツォ著

サブスクリプション(ダイヤモンド社)

第13章 256頁

です。

 

それまで、関与先へ会計報告しているとき、

何かもどかしい感覚をいつも感じていました。

すれ違いというか、

壁というか、、、

みなさんは報告を受ける立場かと思いますが、

どうお感じですか?

 

この言葉を読んで、

壁の正体がハッキリとわかりました。

そうなんですね。

顧客の視点が会計にはなかったんだなぁ。

 

それからというもの

顧客起点の会計を日々研究しています。

その研究成果を、

このブログに書いていこうと思います。

 

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございます。

あなたに役立つ情報を提供できるよう

がんばります。

よろしくお願いします。

こんにちは。

塾・予備校専門税理士の渡辺年弘です。

 

今日のテーマは、

「非財務指標が財務を支える」

から勤務時間についてです。

 

指標名:常勤職員勤務時間数

 

定義:固定給の職員が勤務した時間数

残業時間、休日出勤時間、

これらは給与計算のために集計しますね。

給与に反映されないので、

総勤務時間はついつい見落としがちです。

 

法定労働時間についてではなく、

ここでは経営分析のためのお話。

実態把握のススメ、です。

 

  何がわかる指標?

お金と並ぶ重要な経営資源、

”時間”の投入量がわかります。

 

投入量を知ることが、

生産性分析の第一歩です!!

 

  改善方針3選

より少ない投入量で

より多い効果を求める・・・

これが経営の本質である以上、

勤務時間は抑えていく方向を

目指すことになります。

 

①時間の記録をとる

 

②休日は死守すると決める

 

③捨てるものを決める

①について

実態を知るからこそ、

意識を向けることができます。

数値で把握できないものは管理できません。

 

②について

休日午前だけ出社して片づける。

私も陥ったことがある罠です。

皆さん、いかがでしょうか?

休日を死守するからこそ、

集中力が発揮されると思います。

 

③について

行わない業務を決めます。

そうしないと新しい業務が

そのまま総勤務時間を張り出させます。

定期的に見直しをかけましょう。

 

  分析ポイント

✅毎月各人ごと集計したい

✅年に1回、内訳(時間の使い方)

 を集計する期間を設けたい

✅時給スタッフの時間数と足す。

 それが教室全体の時間投入量。

 

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございます。

あなたに役立つ情報を提供できるよう

がんばります。

よろしくお願いします。

こんにちは。

塾・予備校専門税理士の渡辺年弘です。

 

今日のテーマは、

「非財務指標が財務を支える」

から、時給講師のあるべき勤務時間に

ついてです。

 

指標名:勤務時間スタンダード

 

定義:教室の授業実施量から逆算した時間講師の勤務時間合計の目安値

公式の表記はこうなります。

 

週間総取得コマ数×開校週数÷目標組入率

×(1-目標常勤講師担当コマ率)

×1コマ授業時間÷目標直接業務時間比率

 

教室の授業コマからスタートします。

 

  何がわかる指標?

前年比でもない、

各教室平均値でもない、

当教室のあるべき業務時間がわかる。

 

  改善方針3選

前述の公式に3つの変数があるのに、

お気づきでしょうか?

✅組入率

✅直接業務時間比率

✅常勤講師担当コマ率

これが実際時間と差が出る原因です。

工業簿記の標準原価計算みたいな

考え方ですね。

よって、この3つがそのまま改善点に

なります。

 

①組入率を高める

 

②直接業務時間比率を高める

 

③常勤講師が担当授業コマを増やす

①について

各授業コマが定員になるように、

時間割組み替えが可能かどうか

検討していきます。

 

②について

会議体がどんどん増えていく、など

間接業務は放っておくと増殖していきます。

定期的に「それはまだ必要か?」

を見直していきましょう。

 

③について

上記①②に比べ優先度は下がります。

これは緊急手段です。

常勤職員が授業を持ちすぎると、

間接業務を拾っていく余白が

減ってしまうからです。

 

 

  分析のポイント

✅月単位で集計する

✅実績時間数と比べてどうか?

✅3つの変数のどこで差が大きい?

 

個別指導の塾は、

一斉指導の塾に比べて

利益管理を細かくしなければいけません。

このような指標でモニターしましょう。

 

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

あなたに役立つ情報を提供できるよう

がんばります。

よろしくお願いします。

こんにちは。

塾・予備校専門税理士の渡辺年弘です。

 

今日のテーマは、

「非財務指標が財務を支える」

から、常勤職員の時間管理についてです。

 

指標名:常勤講師担当コマ率

 

計算式:常勤講師担当の授業コマ数÷延べ授業コマ数

一斉授業の教室では、十数名の生徒を

1回の授業で受け持つことができます。

 

しかし、個別指導では同じ1限でも

そうはいきません。

個別指導教室の場合、

プレイヤー(講師)として活動するより

マネージャー(管理者)として活動する

方が効率良く教室全体を運営できるのでは

ないでしょうか。

 

  何がわかる指標?

教室での時間の使い方がわかります。

運営方針も見てとることができるでしょう。

 

授業で生徒に直接働きかけていくのか、

マネジメントで引っ張っていこうとしているか。

それがこの数字に表れるのだと思います。

 

関与先で一斉指導から個別指導へ

業態転換した塾がありました。

最初の1年はこの指標を会議で報告し、

教室長先生の意識改革を訴えたのを思い出します。

 

  改善方針3選

 

①曜日を絞る

 

②教科を絞る

 

③上限目安を決める

①について

授業を担当しない日を設定して、

その日は教室管理に集中します。

 

②について

数学だけ、英語だけとか、

教室長が担当する教科を絞って

いくことで余白を作り出します。

 

③について

週の担当コマ数の上限を決めます。

それを越えないように。

教室長1人が常勤の場合、

10%を超えると多い印象です。

 

 

  分析のポイント

✅週単位で集計します

✅季節講習は集計対象外と

 しても良いかもしれません。

✅常勤配属が1名か2名以上か

 で数値の意味が違ってきます

✅教室長は5%以内に留めたい

 

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

あなたに役立つ情報を提供できるよう

がんばります。

よろしくお願いします。

こんにちは。

塾・予備校専門税理士の渡辺年弘です。

 

今日のテーマは、

「非財務指標が財務を支える」

から時間割についてです。

 

指標名:過積載コマ数

 

定義:契約で謳った授業コマの定員をオーバーして行った授業コマの数

当塾は1対3個別指導塾です・・・

という建付けで、

1対4編成の授業コマが毎日のように

あったら、どうでしょうか?

 

もちろん、アクシデントにより

やむを得ない時もあるでしょう。

しかし、厳密に言えば違約です。

クレームになれば、抗弁は苦しいでしょう。

 

  何がわかる指標?

クレームに発展するかもしれない

リスクの有無が1つ、わかります。

 

怖いのは、常態化してしまうと

違反の認識が薄れていくことです。

教室長の認識はどうでしょうか。

 

  改善方針3選

 

①発生理由をつかむ

 

②講師の配置増をする

 

③組み替え可能性を探る

①について

急なトラブル(病欠・事故)

によるものか?

それとも慢性的な人員不足か。

 

②について

定員オーバーの授業コマを

分割して解消を目指します。

追加で担当講師が必要になります。

 

③について

生徒さんの時間変更で解消可能か?

他の曜日や時間帯でも

承諾してくれそうな生徒さんを探します。

 

  分析ポイント

✅発生率よりも実数が分かり易い

✅臨時か、常態発生か?

✅何曜日?時間帯は?

✅ヒートマップで視覚化すると良い

 

顕在化していないリスクという意味で

時間割に潜む不発弾と表現いたしました。

くれぐれも、自爆 誘爆 御用心。

 

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

あなたに役立つ情報を提供できるよう

がんばります。

よろしくお願いします。