昔からこのブログを呼んでいただいている方はご存知と思うが
私は塾を始める前、１０年間公立中学校の教師をしていた。
だから、公教育の悪いトコロも良いトコロ（あんまりないけど・・・）も
ある程度は自分自身の経験として分かっているつもりである。
ただ・・・・
中学校の教員に採用されて、将来自分が脱サラして塾を開くなんて
考えてもいなかった頃には、公務員の仕事がそれ以外の職業とは
全く違う職種であるなんて感じたこともなかったのである。
業績の悪化も倒産もクビも減給もない奇跡の職場で
毎月自動的にきちんと天から、決して少なくはないお金が降ってくる。
にも関わらず、
「勤務時間内に仕事が終わらない・・・」とか「給料が安い・・」
とか・・・・結構好き勝手に不平不満も漏らしていた。
脱サラして、前が全く見えない塾を独立開業して、
初めて、生徒の増減に一喜一憂し、倒産の危機にもハラハラし
お上に献上する税金の種類と額の多さに驚愕したものである。
もちろん、勤務時間なんてものは関係なく、
朝から雨の日も風の日も、近隣の住宅街に出向いていっては
何時間も生徒募集のビラを手配りし、
その日の授業が終わったあとも、週に一度のお休みの日だって
モチロン朝から晩まで、教材研究に勤しんでいたものである。
もし、これが雇われ社員の身であったら、
「これって労働基準法違反じゃん！もっと休みを！もっと給料を！」
なんて叫びまわってたに違いない。
でも・・・自営業者って、うまくいってもいかなくても、
すべて経営者の責任なんだってことが身にしみてわかってきたから
武田鉄矢の歌じゃないけど、「遊びたい・・・」とか、「休みたい・・・」
なんて気持ちは、全く湧いて来なかったのである。
だからといって・・・・・
私はコームインの皆さんを非難しているわけではない。
コームインのみなさんだってきちんとお仕事をされているわけだし
コームインの皆さんのお仕事がなくなったら、我々の生活にも
支障が出てくるっていうのも分かっている。
ただ・・・・
不況も倒産もない職場っていうのは、やはりほかの業種から見ると
チョー特殊な職場なわけで、もうそれだけで十分なはずなんだけど・・・
毎月いただくお給料までも、他業種に比べて決してお安くはないっていうのは
やっぱりチョットおかしいのではないかと思うのである。
憲法では「公務員は全体の奉仕者」って書かれてるけど
もちろん昔の私も含め、こんなことを自覚して
働いているコームインなんているわけはないのである。
だから、チョット仕事が忙しくなったりすると、
「コームインは仕事が増えても給料が変わらないから不公平だ！」
なんて、勘違いはなはだしいグチをこぼしたりするのである。
今回の公務員制度改革で、なんか雀の涙程度の給与削減は
なんとか実施されそうであるが、それですら期間限定である。
そもそもコームインっていうのは、絶対につぶれない！！
っていう他の職業にはない圧倒的なアドバンテージ
を前提にして、給料なんていうのは、他の業種に比べて
圧倒的に少ないっていうのが当たり前だと思うのである。
しかも、昨今コームインの雇い主である日本っていう大企業が
借金や震災で倒産の危機に瀕している状態なのである。
だったら社員であるコームインの給料が減らされるのは
しごく当然の事なのではないか？
やっぱりコームインっていうのは、
給料が少なくても、チョー安定した職場で働きたい！
っていう人が就くべき職業だと思うのである。
親が子供に就かせたい職業の上位に
必ず「公務員」が上がるなんて現状、夢がなさすぎるだろ？
ま、このへんの問題に関しても、
すでに橋下市長氏が切り込み始めているようだから
願わくはこの流れが、一日も早く日本全体に広がっていくことを
心から望んでいるのである。
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